野心的な経営者の友人。
この前から大きな商談を進めている。
昨日、電話で長めの相談があった。
情けは人のためならず、短気は損気、金持ち喧嘩せず、そんな話に終始した。自分の置かれている位置その立場を時に見失うことがある。物事が前に進まず停滞すると誰でも苛立つ。せっかちな経営者なら尚のこと。
その一瞬の判断を感情にまかせてやれば、辺りに負の波動を与えてしまい、ますます悪循環を招き自滅するだろう。
窮地にあればあるだけ、笑顔で冷静に、ちょっと後ろからカメラで自分の姿を眺めてみる。恥ずかしくて照れるようなら直せばいい。誰からも気持ちよくいることがカッコイイんだと。そして少しでもいいから感謝する。ぶち当たらずにかわすこともいいかもしれないと視点を変えてみる。そんなゆとりが突破口を導き出す。
チャンスさえも掴めない奴と、ピンチさえもチャンスに変えてしまう奴の違いは、その辺りにある。
話に納得したのか、電話の終わりごろは軽やかで穏やかな声に変わっていた。