7月6日(月)勝山句会の報告を兼ねて。
「蓮行」さんよりひとこと
原句は「長雨に駄々こねて泣く赤き兵児帯」
「長雨」は季語ではないので「梅雨長し」にしました。
「兵児帯」と書いて「へこ」と読みます。
句に「ふりがな」は付けませんでした
令和2年の梅雨は大雨警報続きで大変でした。
季語を調べていたら「集中豪雨」が絡んできたので
あわせて掲載しておきます。
松山市もたびたびの避難所開設でした。
「勝山句会報8月号」に掲載された「私の選ぶ一句」
「眞美」さんの原稿を紹介します。
「五月号」の「通信句会」に載っていた句です。
私は特選に選びました。
土手の脇に菜の花が咲き乱れている。
その路が遠く遠くまで真直ぐ続いている。
そんな情景が思い浮かび、
穏やかな美しい句だなと思いました。
選句の結果を楽しみにして受け取った「六月号」で、
作者が九十九さんであったことを知りました。
九十九さんはきっと、
ご自身の命が長いものではないことが分かっていて、
その日々の中でこの句を作ったことでしょう。
そう思って改めてこの句を読み返すと、
前述の情景に命の果てを見つめるような、
上手く説明することができませんが、
静かな、透き通った美しさ、
というようなものが加わるような気がするのです。
ご冥福をお祈り申し上げます。
続いて、「兎角」さんの原稿を紹介します。
昔住んでいたアパートの隣は草の生えた広い空き地で、
燕が空き地を一回り飛んでは留まり、
また一回り飛んでは留まるという情景を見ました。
人生の中では時間に余裕があった時期だったので
しばらく見とれていたところ、
何羽かの燕が順番に飛んでいる様子。
どうも親燕が子燕に飛び方を見せて
教えているのではないかと思いました。
そのように見ると、
子燕が上手に飛べるところを親燕に披露しているようにも見え、
親子の情を感じました。
ちょうど燕の巣立ちの時期でした。
この句は、
作者の娘さんが結婚して家を離れていく時期に、
家のツバメの巣から巣立ちを見かけ、
その巣立ちと娘の結婚、
新しい人生の旅立ちを重ねて、
感慨深い親子の情を句にしたものだとよみました。
身近な家族の情景を俳句にすると、
まるで記念写真か日記のように、
その時期の情景がずっと残っていきます。
作者にとっては思い出の一句になるのではないでしょうか。
次回の勝山句会
8月3日(月)19時から
場所・坂本公民館
兼題「残暑(ざんしょ)」「残る暑さ」
「秋暑し」「秋の暑さ」「秋暑」
立秋を過ぎてもまだ暑さが厳しいこと。
一度涼しさを味わってしまった体には、
むしろ残暑の方が厳しいものである。
投句について
勝山句会…三句以上(できれば五句)
巻頭句…三句以上(できれば五句)
通信俳句…三句以上(できれば五句)
締切…月末必着でお願いします。
または句会日に持参してください。
通信句会の選句について…特選一句、入選四句でお願いします。
ブログ担当より
今回は原稿を「中央揃え」で掲載してみました
パソコンで見ていただく場合と
スマートフォンで見ていただく場合の
画面の印象が違うのでちょっと工夫してみようかと
「左揃え」と「中央揃え」どちらが見やすいでしょうか
また、「季語説明」がスマートフォンで見やすいように
画像にして入れてみました。
そして、先日久しぶりに「常夜燈」の担当の方と
お話できたのでこの夏のうちに
残りの「常夜燈の写真」だけでも
最後の1基まで紹介していこうと思います。
(坂本地区久谷町の常夜燈紹介で止まってしまっている)
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