年間第19主日のミサは、分散ミサの順番が私どもの組(班)に今日回ってきたので、午前7時からのミサに出た。7時からの朝ミサにはあまり出たことはなかったので新鮮な経験だった。出席者は20名弱。名簿上は100名くらいの規模の組なので、出席率は高い方かもしれない。高齢女性ばかりで男性は3名のみ。男女比の数字は逆転していて良さそうなのに不思議なものだ。
ごミサは30分もかからなかった。記念唱で「・・・わたしたちの司教ラファエル梅村昌弘・・・」と唱えるべきところ姓名が省略されたりで、「省エネの****」の名に恥じぬ超スピードのミサだった。
お説教は興味深かった。福音書はマタイ14:22~33で、「湖上を歩く」奇跡のところだ。ペテロは、怖かったけれどイエスを信じて「お任せ」していたら湖の上を歩けた。しかしお任せをやめて自分の力で歩こうとしたら湖に沈みかけた。神父様は「コロナ禍でみな苦しいけど、イエス様にお任せしましょう」と言っておられるように聞こえた。
おなじ第19主日のごミサでも、関口教会の菊池大司教のお説教のテーマは「日本カトリック平和旬間」だった。昨日の「東京教区平和旬間平和を願うミサ」にも出てみた。例年8月6日から15日までの10日間は平和のために祈る様々な活動が展開されるが、今年はすべての行事が中止されたというお話であった。ごミサには手話通訳が導入され、韓国語の訳文も日本語と同時に表示されているのが興味深かった。
師のお説教は平和についてであった。特に「平和の巡礼者」として昨年広島と長崎を訪問されたフランシスコ教皇様についてのお話が中心だった。「解決のための近道はありません。地道な取り組みが必要です」と述べておられた。菊池司教はどうも正平協路線とは異なるスタンスをとっておられるようで、説得力のあるお説教だった。問いただしたり、問い詰めたりするのではなく、ともに歩むという姿勢が好ましい。「総合的エコロジー」という新しい概念・目標を提起しておられた。その具体化が教会の今後の課題になるのであろう。
(平和旬間 巡礼ウオーク)
今日は9日。長崎では例年平和記念式典が開催されるが、今年はどういう形になるのだろうか。そして教会はどういう形で関与し続けようとするのだろうか。早朝のごミサはいろいろなことを考えさせてくれた。