今日は、机の配置について。
またまたマニアックな話ですが、
教育においては、かなり重要なことなので、記しておきます。
日本の小学校では、
一般的に「コの字型」が多いように思います。
これは、子どもが互いの顔を見得る状態で学び合うことが重視されているからといえます。
また教師が机間巡視しやすいというメリットもあります。
しかし、南アで「コの字型」の机配置は見ません。
ではどういう配置が多いのでしょうか?
名前を付けて、いくつか上げてみます。
①一斉教授型‥日本の中学校、高校のイメージ
全体の約50%
②全員横向き‥日本であまり見たことがありません。
全体の約30%
③班活動型‥日本では、主に班ごとに作業をするときの型(別名:給食型?)
全体の約20%、低学年に多い
②と③は、日本の授業ではあまり見ない形態ですが、
南アでは少なからず存在しています。
これは、落ちこぼれの生徒を出さないために、
できる生徒とできない生徒を一緒につけることを目標にしているそうです。
先生たちは、この配置にすることで
勉強の苦手な子ができる子から学ぶことができると疑いませんが、
残念ながら、この机の配置では、学び合うという目標は達成できません。
それは、授業形態がそうなっていないからです。
授業形式は、未だに一斉教授法が圧倒的に多く、
できない子はできる子のノートを写すことしかできません。
これは「学び合い」ではなく、「写すこと」。
議論は、それぞれが概ね対等のレベルにあった初めて行えるのですが、
このような不均衡の状態で、グループワーク(班活動)を行うと、
できる子のみが答えを考え、できない子はいつまで経っても自力で考えることをしません。
これによりできない子ができる子の答えを写して、
一時的に分かったつもりなることが、
考えることからの逃走につながっているように強く感じます。