虹の国へ-日々を楽しんだり嘆いたりしちゃったりして-

平成21年度3次隊青年海外協力隊として
南アフリカ共和国での活動記録

要はやる気の問題…

2010-10-21 23:28:00 | ひとりごと
今週は、私の地元、
というか居住区のある、
Kamhlushwa地区の学校訪問。

この地区は、つい最近まで、
いろいろと良からぬ事態が起こったため、
なかなか来られなかったのですが、
今週は一週間、しっかりと巡回訪問しないとと、
自分を奮い立たせています。

今日は、この学校では
初めてのGrade4と5の先生たちの授業参観。

この学校には、
かなりの頻度で来ているのですが、
この学年の授業を見るのは初めてと不思議な感じがしながら、参観しました。

いつもの通り、算数科の授業を見て、
何が彼らの長所で、どこが改善点なのか、メモしながら、
どうやってアドバイスをしたら良いだろうかと考えたわけですが、

それをしなくてもすぐにはっきりと分かりました。

彼らの授業について分かったこと。

それは、授業に対するやる気と事前の準備を怠っていること。

はっきり言って、ろくに準備をしていません。

まあ、そんなことだろうと思い、
先週から今週の頭まで、何度かこの学校に訪問して、念押ししたにも関わらず、
全く事前準備をしてきませんでした。

挙句の果てに、授業中、携帯電話を手にして、
しょっちゅう抜け出して、どこかのだれかさんとお電話に夢中。

60分授業のうち、30分以上も。

その間、子どもたちは、放置。

南アに来て9ヶ月が経ちましたが、
こんなひどい授業は、正直初めてです。

かなりショックでした。

多くの南アの先生たちが、
それなりに一生懸命に働いているのに感心していましたが、

今日は、何か特別なことでもあったのでしょう、
と自分に言い聞かせますね、今日は。

どうやって彼らのやる気を引き出そうか、
考えていきます、はい。

なんかいい方法はないでしょうか。

しょうもないクイズ

2010-10-21 13:14:45 | 南ア-算数-

いつも言っていますが、

私の活動は、巡回型。

ということで、いろんな学校、いろんな先生、
そして、いろんな子どもたちに会います。

子どもたちにとっては、
普段は全く見ることもない、外国人ですから、
なかには、緊張する子どもたちや
どんな人だろうかと興味深々の子どもたちもいます。

私も人間ですので、初めての子どもたちで、
緊張することもあるので、
いろいろ秘策を考えていくようにしています。

これを専門用語で、「アイスブレーク」といいます。

というわけで、
今日から気が向いたときに、
私が南アに来てから、
私がよく使う「アイスブレーク」のしかたを紹介します。

今日は、しょうもないクイズです。

早速ですが、問題から。

問題1

次の空欄に+、-、×のいずれかをいれて、
式を完成させなさい。
(同じ記号は、何度でも使ってもいいです。)

①1 1 1 1=1

②1 1 1 1=2

③1 1 1 1=3

④1 1 1 1=4

せっかくなので、
みなさんもお考えください。








解けましたでしょうか?

まず、子どもたちにルールを説明するために、
④を使います。

④1+1+1+1=4です。
簡単ですね。

その上で、
①~③を子どもたちに考えさせます。

いろんな求め方がでますが、
あっていれば、すべて正解です。

一応、正解例を出しますと、
①1×1×1×1=1
②1+1-1+1=2
③1×1+1+1=3
です。

もちろん別解もあります。

そして、次の問題を出します。

問題2

次の空欄に+、-、×のいずれかをいれて、
式を完成させなさい。
(同じ記号は、何度でも使ってもいいです。)

⑤1 1 1 1=10

これもせっかくなので、
みなさん挑戦して下さい。






ヒント:ちょっと工夫が必要です。










これには、子どもたちも相当苦戦します。

ヒントを出しても、
なかなか正解が出せません。

その上で、
私が答えを示します。

正解は、
⑤1 1-1×1=10

一瞬、「えっ?」という表情のあと、
何人かの生徒が「あぁ~」と納得の表情。

その後、他の生徒が、
「何で、何で?」と周りに確認します。

みなさんは、もうお気づきですよね?

これ、1 1を11とみるわけです。

そのあと、
「先生、ずる~い」という反応と、
「おもしろい」という反応が半々くらいでしょうか。

南アの小学生には、結構受けます。

しょうもないクイズですが、
こうやって、私は、子どもたちと遊んでいます。

また、別の機会があれば、
他の方法を紹介できればと思っています。

ブログをご覧のみなさんのなかで、
また子どもたちと楽しめるアイスブレークの手法をご存知の方、
ぜひ教えてください。


MASAジャーナルの反応

2010-10-20 23:26:30 | 南ア-MASAジャーナル-
先日もお伝えした通り、
MASAジャーナルを発行しました。

南アの先生たちに、
日本紹介や算数クイズを楽しんでもらおうと企画したものです。

詳しくは、前回の記事で。

MASAジャーナル創刊-記事-

さて、その後の学校の先生たちの反応ですが、

これが予想以上に好評で、
続編を期待する声が上がってきました。

ひさしぶりに会った、
校長先生から突然、
「こんにちは」や「おはようございます」などと、
あいさつされたのは、びっくりしましたが、
こうやって少しずつ、日本という国を知っていただくのは、
重要のことだと思います。

意外と読んでくれているんだと思うと、
また続編を書く意欲がわいてきます。

というわけで、
さっそく続編を作ろうと思います。

ただ、今回分かったのは、
印刷部数の関係で、
各学校に多くても2枚ずつしか配布しないため、
その多くが、管理職(校長や教頭先生)しか読んでいない点です。

こればかりは、どうしようもないのですが、
何とかならないか検討が必要ですね。

何校かは先生たちまで、
しっかりと行きわたっているという話を聞きましたので、
管理職次第ということも。

まあ今後しばらく続けてみて、様子をみたいと思います。

これが2年生の算数?

2010-10-19 22:22:31 | 南ア-算数-
今日は、2年生の算数の授業を取り上げます。

日本では、
小学校(1年生から6年生まで)は、「算数」、
中学校から高等学校では、「数学」になります。

一方、南アでは、
小学校1年生から3年生までは、「Numeracy」
そして4年生からは、「Mathematics」になります。

ちなみに現行のカリキュラムでは、
3年生までは、主に現地語で行い、
4年生からは、原則、英語で行うとされています。

というわけで、
私の授業参観の対象は、主に4年生以上となるわけです。

さて、今日は、先日、
折り紙ワークショップを行った、
Grade2のクラスのNumeracyの授業にお邪魔しました。

今日のテーマは、
「数直線(NumberLine)」です。

黒板を見てください。



思わずこれが2年生(?)と思える問題ですが、
いまだに数人の子どもたちができていませんでした。



なぜ南アの子どもたちが算数が苦手なのかというと、
きっとこの3年生までに原因があるのかもしれないと感じました。

基本的な問題なので、
確実に全員にマスターしてほしいですね。

予定外のできごと

2010-10-18 23:25:15 | 南ア-学校-
今日は、ひさしぶりに
Kamhlushwa地区の小学校。

だったのですが、
朝、Regional officeよりCIが来て、
算数科のテストを行うことに。

結果、私の期待していた、
授業参観は、木曜日に延期に。

というわけで、
私は、近隣の別の学校に行くことに。

その学校では、
授業参観や子どもたちへの具体的なアドバイスをしました。

ところで、この学校でも
今年5月に隊員共同イベントを行いました。

そのため、この学校の教室の窓には、
写真のように、そのときの写真が貼られています。
(残念ながら色落ちしていますが。)





また近いうちに来られたらとは思いますが、
正直、この学校には、しばらく来ない気がします。
(学校の先生は、比較的協力的ですが…)

一つは、
算数の先生がわりとしっかりとした授業スタイルを持っている点。

先生がわりとしっかりとしているので、
必要性から考えると、優先度が低くなります。

そして、もう一つは、
各学年1クラスしかない点です。

1学年1クラスしかないと、
休み時間の前に、私の活動が終わってしまうからです
(多くの学校の算数科の授業は、休み時間前に終わってしまいます)

まあ正直、
今週以降のスケジュールは、未定なので、
訪問リストに入れてもいいわけですが。