今日、仕事の都合で、断熱した場合の床面の温度が、どのように変化するかと、「専務理事」から問われ、ある条件について、概算し、回答しました。
その時の条件をやや見直したのが下記の事例です。
冬、気温が5℃だと、断熱の無い床は冷えます。
Q=K×(TR-TO)=RI×(TR-TS)となります。
そこで、床の表面温度TSを概算してみると、
TS=TRーRI×K×(TR-TO) とします。
TR:室内温度(20℃)
TO:屋外の温度(5℃)
RI:室内の熱伝達抵抗(細かい理屈はありますが、ここでは0.15とします。)
K:床の熱貫流率(細かい理屈は有りますが、床が合板12mmとすると、K=2.7となります。断熱材があれば、その材質、厚みで変わりますが、K=1.0としましょうか、)
よって、
断熱無しの合板の床の場合
TS=20-0.15×2.7×(20ー5)=20-6.075=13.9℃
となります。室内との温度差が6℃程度あります。
断熱材が有ると
TS=20-0.15×1×(20-5)=20-2.25=17.75℃となります。
室内との温度差が2.3℃程度となります。
つまり、床の熱貫流率によって、床表面の温度が左右されます。
あくまで概算ですが、断熱材が、有るか?無いか?によって、
~4℃程度違うのです。
勿論、外気温度が5℃としていますので、もし、0℃、氷点下5℃であれば、それなりに表面温度は下がります。
室内温度も、22℃、24℃であれば、それ相応に変わります。
床がコンクリートなどであれば、それなりに、Kは変わります。
条件によって、計算の結果が変わりますので、ご注意ください。
(意見には個人差がありました)