宮古島市は、大小6つの島(宮古島、池間島、大神島、来間島、伊良部島、下地島)
で構成されている。総面積は204キロm2、人口約5万人で、人口の大部分は
平良ちくに集中している。島全体ががほぼ平坦で、山岳部や大きな河川もなく
生活用水は地下水に頼っている。
平良の名前の由来は、宮古方言で「平ら」のことを
「ぴさ、ひさ、なだら」と言い、
人が住むのに適した平らな土地であることを指している。
平良一帯は、王府から派遣された在番が置かれたり、張水の良港が
あったことで商業が発展し、島の中心地として成長してきた。
平良集落の成り立ちは、張水港を前に見て、小高い丘があった。
そのような丘のことを「巣嶺(ソネ)」と言う。
最初人が住み始めた巣嶺。
やがて集落が発展していき、中、北、南に地域が分かれ、
中ソネ、北ソネ、南ソネになる。
さらに「中ソネ」が西と東に分かれて、張水港に近い北ソネは「いきゃたら」と
名前が変化して行く、これが現在の荷川取である。(荷川取を方言で、ンキャドリ)
さらに発展していき北から荷川取、現在の西仲宗根、東仲宗根、
その下に下里ができる。
1766年、下里の北半分が西里に分村、方言で北をニスという。
本来ニス(北)の里となるはずが転訛して西里と表されるようになった。
簡単にこれが宮古島の中心地、平良の成り立ちである。
各集落は豊富な水源地を中心にできている。
昔からの集落は台風でも風が直接あたらないように安全な
場所に形成されている。