沖縄では「サニツ」または「浜下り」と呼び
家族で干上がった遠浅に繰り出し
潮干狩りを楽しむ。
元々、女性の行事で池間島や佐良浜などでは、
女性たちが波打ち際に立ち、押し寄せる波の海水を
両手ですくい手や顔、そして身体を海水で清める。
海水をすくうのは3回で、
これを「ナンハナ(三波の花)」の儀式という。
前日から女性たちは海にもって行くお弁当なども
準備する。以前は、この日にヤビジ祭りも行われて
いたが、ヤビジの自然保護の観点から
リーフに上がることが禁止された。
当時の観光パンフレットには
「イセエビ・タコ・貝など取り放題!」と書いてあった。
一足早く、ヤビジに行って、観光客が乗った
フェリーが小さく見え始めると、
前もって集めてあったサザエなどをリーフの上に
ばらまくということもしたこともある。
潮干狩りも漁業権が発生するので、微妙なことも
あるが、サニツの日に限っては昔からの習わしと
いうことで、取り締まりはやっていない。
例年だと午後からリーフにはたくさんの人が
現れるが、今年は天気のせいか人が少なかったようだ。
こちらではマスクをしている人もなく、太陽の下を歩いている。
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