うんたま森のキジムナー

深夜徘徊

交通安全週間が終わったと思ったら、
次は深夜徘徊防止月間だそうな。
コンビニの前にたむろする若者を
オバァは「親が悪い!」と言う。
温暖な気候の沖縄は夜型社会。いくら
注意しても夜中に出歩く癖はなくなら
ないだろう。

明治12年、那覇と首里に警察分署が出来たのが
沖縄の警察の始まり。のち、明治17年、警察署と
改め、明治19年、久米島、宮古、八重山の
警察署が出来たそうだ。廃藩置県後の警察官は
他府県人であったが、明治14~15年頃から県人
から警察官を採用。没落した旧家の若旦那などが、
こぞって希望したらしい。

警察官といっても現在のかっこうとは程遠く、
着物に帯、結髪に捕り縄を持った姿で
「大帯巡査(ウプオビ巡査)」と呼ばれていた。
ウプオビ巡査がまず手がけた仕事は、毛遊びと
いわれる男女の野遊びの取り締まり。
現在でいうなら男女の深夜徘徊の取り締まりだ。
戦後GHQが性病のまん延を防ぐために
「毛遊び」を禁止している。
昔から「毛遊び」「野遊び」「深夜徘徊」は深刻な
問題であったことに変わりない。
つまりオバァも禁止されていた「毛遊び」経験者で、
深夜徘徊する若者の大先輩にあたるわけだ。
あまり偉そうに叱れる立場じゃないと思うんだけどな。

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