うんたま森のキジムナー

寒露

10月の9日は暦の上では「寒露」。
この時期にはミーニシ(新北風)と呼ばれる季節風が
吹く。海に出ていて一番怖いのが南のち北の風。
今まで吹いていた方向とまったく逆の方向に風が
変わる。自然は風を北に向けようとしている。
先日も漁に出る前に空を見ると西から黒い雨雲
もう一度天気予報を確認するとさっきまで南風と
予報を出していたのに、北風に変わっている。
若さがあまっているときなら、無理にでも出漁した
けれど、今は少しでも迷ったときは出漁を取り
やめる。結局は出漁しなくて正解だった。

もし、出漁していたなら荒れた海の中で船に
揺られていたことだろう。秋の天気予報はあてに
ならない。先人の教え通りなら数日後に強い北風
ミーニシが吹く。そしてその風に乗って、渡り鳥の
サシバが飛んでくる。宮古島も日増しに秋めく季節に
なってきた。

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