宮古島のジュースの自動販売機には本土では見ることのない「ミキ」
という飲み物がある。 オバァが好んで飲む飲み物でジュースと
いっていいのかわからない飲み物。
宮古島のマルマサ商店というお店が販売している。
ミキの原材料は、芋や玄米などの穀物と砂糖を煮詰めて作られている。
かっては各家庭で作られていたそうだ。 既製品の販売が行われるように
なってからは買って飲むのが一般的となった。
マルマサ商店創業当初は瓶詰めのミキを沖縄本島より仕入れて
販売していたそうだが、 瓶詰めのミキは輸送の際破損や完全密封が難しく
賞味期限が短いことが難点であったという。
今は缶に入って売られている。 オバァからよく貰った。
いつまでも口に残る甘さが苦手で無理に飲み込んでいた。
この「ミキ」というネーミングは、神様に捧げるお酒、
つまり「御神酒」からきている。 それもルーツは「口噛み酒」だそうだ。
口噛み酒とは、米などの穀物や芋類、木の実などを口に入れて噛み、
それを吐き出して溜めたものを発酵させて作る酒のこと。
古代日本、アイヌ、沖縄、奄美群島で作られていたほか、 中南米やアフリカなど
世界各地にあったそうだ。
沖縄では神に仕える巫女さんが口に含んで噛みつくったという。
そのルーツを聞いて余計に苦手になった。
ミキはスーパーでも普通に売られている。
島の駅でも売られていて、お土産に買って行く人もいるそうだ。
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きじむな
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