うんたま森のキジムナー

立春

1年の始まりは正月から、神事や祭事が多い島の生活では
旧暦を目安にする。沖縄のカレンダーや暦のほとんどに旧暦が
書かれてある。旧暦も、もちろん正月はある(旧正)が
暦の始まりは「立春」からと言ってもいいだろう。

二十四節気の始まりが「立春」になるので、
「立春から数えて何日目」とこのような言い方をすることが多い。
農業や漁業にとっては立春から始まる。
「若水」という言葉がある。立春から始まる新しい年に初めて
汲んだ水を若水と言う。
この若水は健康や豊作、そして幸せを招く水と信じられている。

旧正月の習慣に神棚の供え物をして、旧正月の最初に顔を
洗うのもこの若水を使っていたそうだ。
「福茶」とは、この若水で入れたお茶の事を言う。
水道の蛇口から水が出る便利なこの時代には「若水」など
必要とはされていないが今でも島の一部地域では、この若水を
井戸からくみ上げる習慣が残っているところもある。

宮古島では旧暦の16日を過ぎれば、もう底冷えするような
寒さは来ないと言い伝えられている。旧正が2月8日そして
その16日後が先祖の墓参りをするジュロクニチ。
この間に吹く強い南寄りの風が春一番。気温が一気に上昇する。

立春から数えて16日を過ぎれば、もう底冷えするような
寒さは来ないというのもまんざら迷信ではないわけだ。



ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「宮古島」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事