うんたま森のキジムナー

シーブ・バイ

本土では、大雪警報が出ているとニュースでやっていた。
ここ宮古島でも、本格的な冬が始まり、石油ストーブの
スイッチが入った。

強い北風が数日吹き続いた後、休息するように風がやむ。
太陽が顔を出すと夏のような気候になり、ビーチでは、
水着で海に入っている人もいる。

真冬の南風の事を「シーブ・バイ」と呼んでいる。

ハエ=バイは、南風のことで、シーブは、王朝時代、
八重山に住む蔵元のお役人方々へ贈るお歳暮の事。
この風に帆をはらませて、八重山までお歳暮を運んだことから、
冬の南風をシーブ・バイと呼ぶようになった。

南風が吹いて海が穏やかになり、天気も良くなれば、
気分もよくなるけれど、海に出る漁師たちにとって、
この南風は喜べない。
気圧の差が大きくなればなるほど、この風の後の北風が猛烈に
吹くことを知っているから。

先日、日中の気温は24℃ 夏のような気候で、船では
上部デッキに上がって裸で寝転んでいる人もいた。
夕方から北風にかわって、夜には風が窓を叩く
音がすごかった。
一夜明けたら、気温が15℃、約10℃差で、船は出港できず
海は中止になった。真冬の天候はこの繰り返しで、
旧暦の1月16日まで続くと言われている。



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