いつだったか、海から帰ってくると、
陸番（るすばん）のスタッフが満開に咲いて
いたプルメリアの花を枝ごとすべて刈り取って
いたことがあった。
それを見た時に、そんなことが出来ること自体
信じられなかった。
南国の花というイメージがあるのは、
ハイビスカス・ブーゲンビレア、そして
このプルメリアだろう。
グラスに入れたミネラルウォーターの上に
プルメリアの花びらを一枚浮かせて、
ウエルカムドリンクを運んでいる海外のホテルが
あった。どこだったか思い出せないが、
そのグラスに浮かんでいる花びらは今でも目に
焼き付いている。
小学生くらいのときに、たしか日曜の番組で
「兼高カオル」という人が世界中の国を紹介する番組が
放送されていた。
ちょうどハワイの放送で、飛行機から降りてくると
ハワイの女性からプルメリアでできたレイを首に
かけてもらう。
そのレイと肩からぶら下げたパンアメリカン航空の
バックが印象に残っている。
いつか大人になったら、あの飛行機から降りて、
レイをかけてもらうのが夢だった。
色々と今までに飛んで色々な国に行ったが、
なぜかハワイだけは行ったことがない。
また、プルメリアはラオスという国の国花でも
あるそうだ。ラオスの寺院、それにヒンズー寺院には
いつもプルメリアが献花されているという。
女性が頭にプルメリアの花をつけるのは、
右側に付けるのが未婚者で、左に付けるのが
既婚者と決まっているそうだ、お間違いのないように。
