スタッフが5人乗る。
窮屈な思いをさせてしまって申し訳ありません。
全員が海に入ってしまうと、ある現象が起こる。
それは携帯の着信音とメールの着信音。
音楽であったり、効果音であったり
それが次から次へと鳴りやむことなく、常に音がしている。
今や、携帯電話は必需品。船からあがってくれば、
ほとんどの人が携帯を手に取る。
以前、「昔は携帯なんてなかったんやで」と言ったら、
「どうやって待ち合わせをしていたんですか?」と
逆に聞かれた。
神戸・淡路大震災の復旧工事に駆り出されて、携帯電話を
持たされた。宮古島に持って帰ってきたが、まだ宮古島では
携帯電話が使えなかった。
と、いうことは私が宮古島で携帯電話1号だ。
「どうやって待ち合わせしていた・・・?」
まるで「昔はどうやって生活していたの?」と聞かれている
ような気分。
若いころ、彼女の家に電話するのもドキドキした。
もしかして、お父さんが電話に出たらどうしよう?
うるさい親にかぎって電話に出るものだ。
「誰だ!」「ウチの娘に何の用だ。」
「いったい何時だと思ってる。」
そういうトラブルを避けるためにベルを1回ならして
一度切る。ベルと言うのはいかにも昭和的だが、相手側の
着信音!こんな説明までしなくてはならない時代になったのかと
思うとさびしいような気もする。
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