その針路が気になっていたが、なんとか直撃を
まぬがれた。八重山、与那国は50時間以上も
暴風圏にさらされ風速計も壊れている。
おそらくかなりの被害が出ただろう。
いったん通り過ぎた台風は、なんと又向きを東に
変え、投げたブーメランのような
針路をとり戻ってくるような勢いだ。
海は、数日、出られるような状態ではなかった。
暇を持てあまして、本屋に行くと駐車場には
ダイビングショップの車が目立つ。
まるでショップの会合でもしているかのようだ。
ビデオは、ほとんど貸し出し中の札が張られている。
パチンコ屋の駐車場には港湾工事関係の車と
漁師連中の車で満車。宮古島は強風圏内で学校や
官公庁は平常通りだが、海関係の仕事に
かかわっている人達がこれほど多いのかと、
あらためて思う。
時化が続くと暇を持てあました連中が次ぎから
次へとやってくる。かかってくる電話は
「酒を飲もう」「麻雀しよう」「何をしているんですか?」
けっきょく私たちの仕事は海が中心で海に出られ
なければ、何もすることがない。
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