魚群探知機も今では3Dになり海中の地形が立体画像で
表示され、魚探からソナーになりAIが魚の種類まで
推測するものもある。
船の操船席にはレーダー・魚探ソナー・電話
オートパイロット・気象データーなど計器が並んでいる。
すべての漁船がではなく、高価な計器なので、一部と
いったところ。
タブレットを片手に船に乗り込んで、
まず気象・海象(黒潮の変化)などを見てから
漁に出る漁師もいる。
知り合いの漁師が、中古のタブレットを持ってきた。
漁協でユンタクしている漁師仲間に
「誰か、コレの使い方を知っているか?」と聞いて回った。
若い漁師ならタブレットの使い方を知っているが、
ユンタクしていたのは時代から取り残された昔かたぎの
漁師たち。見慣れぬタブレットを珍しそうに見ている姿は、
ギャートルズが初めて火を見つけたようにも見える。
スイッチを探し画面が浮き出ると、ウォーと声をあげ、
まるで使い方を分かっていない。一部漁師はこれで漁の助を
受けているが、昔かたぎの漁師は受け付けない。
「これは電話屋でみたことがあるから、電話だよ。」
と言って耳に当てる。
画面に触れたことで、画面がかわりビックリの繰り返し。
今は、その存在自体古い漁師は否定するが、
受け入れの速さもすごい。
おそらく来年・再来年あたりには、この古い漁師たちも
タブレットを片手に船に乗り込むだろう。
