コーナー毎の解説、第2回目です。
Ⅱ 師 坂本繁二郎
唐津中学時代にゴッホの≪麦を刈る男≫に魅せられた森は、終戦の翌年から八女在住の坂本繁二郎に絵を学び始める。美術学校への入学を迷っていた森に、坂本は言った。「あそこは近道を教える所です」―― 5年ほど坂本のもとに通い、作品とともにその生き方にも深く影響を受けた。自然に対し、どこまでも謙虚で、しかも自然に寄りかからない姿勢に惹かれたという。
『絵を習うというよりも、作画の姿勢といいますか、絵描きとしての一番大切なものを習っていたような気がします。』(講演会「自作を語る」より、青梅市立美術館、1996年)
公募展に出品したいという森に、坂本は独立展をすすめた。1951年(昭和26)、第19回独立展に入選。翌年も続けて入選したのを機に、森は上京する。
友人の独身寮に三月ほど居候したのち、その友人とともに駒沢に下宿。この頃、新宿の飲み屋「みち草」で詩人の山本太郎と出会い意気投合、無二の親友となる。
その後調布へ、そして「樹を描きたい」と南多摩の百草(現在の日野市)へと移り、独立美術協会の先輩 赤堀佐兵とともに、幼稚園を借りて子どもに絵を教え始めた。身辺の風景や静物を多く描いていた時期で、≪作品≫や≪ひまわりと笛を吹く少年≫(ともに1957年)はこの頃に描かれたものである。
残念ながら、坂本繁二郎画伯に学んでいた時代のものはありませんが、森さんが30代はじめの頃の作品を2点展示しています。当館が所蔵する中では一番古い時代の作品です。
また、今回は、作品以外に、ご遺族からお借りした写真や日記、手紙類などの資料もあわせて展示しています。
中には、坂本画伯からの手紙や、60年前の唐津大手口の製乳舎(ご存知ですか?)での個展の目録なども。
この目録には、師である坂本画伯の言葉も記されているんですよ。
【とき】
7月1日(金)-8月7日(日) 入場無料
午前10時-午後6時
(入場は午後5時30分まで)
【休館日】
月曜日、7月6日(水)、8月3日(水)
【ところ】
唐津市近代図書館 美術ホール(1階)
【出展作品】
油彩画・水彩画 35点
写真、日記、書籍など関連資料
【主催】
唐津市近代図書館
■唐津市近代図書館■
TEL (0955)72-3467
〒847-0816 佐賀県唐津市新興町(JR唐津駅南口すぐ)
ホームページ http://tosyokan.karatsu-city.jp/
Ⅱ 師 坂本繁二郎
唐津中学時代にゴッホの≪麦を刈る男≫に魅せられた森は、終戦の翌年から八女在住の坂本繁二郎に絵を学び始める。美術学校への入学を迷っていた森に、坂本は言った。「あそこは近道を教える所です」―― 5年ほど坂本のもとに通い、作品とともにその生き方にも深く影響を受けた。自然に対し、どこまでも謙虚で、しかも自然に寄りかからない姿勢に惹かれたという。
『絵を習うというよりも、作画の姿勢といいますか、絵描きとしての一番大切なものを習っていたような気がします。』(講演会「自作を語る」より、青梅市立美術館、1996年)
公募展に出品したいという森に、坂本は独立展をすすめた。1951年(昭和26)、第19回独立展に入選。翌年も続けて入選したのを機に、森は上京する。
友人の独身寮に三月ほど居候したのち、その友人とともに駒沢に下宿。この頃、新宿の飲み屋「みち草」で詩人の山本太郎と出会い意気投合、無二の親友となる。
その後調布へ、そして「樹を描きたい」と南多摩の百草(現在の日野市)へと移り、独立美術協会の先輩 赤堀佐兵とともに、幼稚園を借りて子どもに絵を教え始めた。身辺の風景や静物を多く描いていた時期で、≪作品≫や≪ひまわりと笛を吹く少年≫(ともに1957年)はこの頃に描かれたものである。
残念ながら、坂本繁二郎画伯に学んでいた時代のものはありませんが、森さんが30代はじめの頃の作品を2点展示しています。当館が所蔵する中では一番古い時代の作品です。
また、今回は、作品以外に、ご遺族からお借りした写真や日記、手紙類などの資料もあわせて展示しています。
中には、坂本画伯からの手紙や、60年前の唐津大手口の製乳舎(ご存知ですか?)での個展の目録なども。
この目録には、師である坂本画伯の言葉も記されているんですよ。
【とき】
7月1日(金)-8月7日(日) 入場無料
午前10時-午後6時
(入場は午後5時30分まで)
【休館日】
月曜日、7月6日(水)、8月3日(水)
【ところ】
唐津市近代図書館 美術ホール(1階)
【出展作品】
油彩画・水彩画 35点
写真、日記、書籍など関連資料
【主催】
唐津市近代図書館
■唐津市近代図書館■
TEL (0955)72-3467
〒847-0816 佐賀県唐津市新興町(JR唐津駅南口すぐ)
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