『黒狗』の小屋

毎週、(金)に特撮作品の感想、(日)に漫画の感想を書いてます。

三大特撮感想(2023/4/30分)

2023-05-05 19:26:56 | 日記

ウルトラマンニュージェネレーションスターズ

第9話「時空を超えた戦い~イージス光る時~」では、ウルトラマンエックスとウルトラマンゼロが初めて出会った時の戦いについて語られていましたね。

ウルトラマンゼロは、唐突に、己へ語り掛けてきた謎の敵に対する警戒心を強めると同時に、自分以外のウルトラマンは、各々の記録を取り戻し、未来へ転送できているのか、を不安に覚える。そこで、ゼロが連絡を取ったのが、ウルトラマンエックス。ゼロは色々な後輩ウルトラマンと繋がりを持っているけど、まず、彼に連絡を取ったのは、エックスが真面目で、仕事をちゃんとこなすイメージがあるからかな。ゼロのぐいぐい押してくる感じに圧倒されつつも、エックスはそれに不快感を露わにするでもなく、むしろ、懐かしむ様子。

エックスとゼロが出会うきっかけになったのが、ナックル星人・バンデロによる、スパークドールズ強奪事件。人間やウルトラマンにも様々な個性があるから、当然、ナックル星人にも色々といる。このバンデロは、紛うことなく、悪。「アク」じゃなくて「ワル」って読む感じだ。基本スペックが高く、また、戦いのスタイルが、実にヒール的だ。力を持っている強い者が、この世では勝つ、そんなスタンスらしい。そんなバンデロに従っているのが、ブラックキング。レッドキングは、どちらかと言えば、愛嬌がある感じだけど、ブラックキングはバンデロの相棒だけあって、顔付が凶悪。

『ウルトラマン』シリーズには、多くのタッグ星人&怪獣が出てくるけど、バンデロとブラックキングはかなり上位なのではないかな、と思った。個でも、かなり強いけど、連携で攻めると、エックスだけじゃなく、ゼロも苦戦させられていたからな。けど、それは裏を返すと、タッグで挑み、連携させなければ、苦戦はしないで済むってこと。グルマン博士のフォローにより、次元移動の能力を獲得したエックスはゼロのピンチに駆けつけ、ブラックキング・ドリルカスタムと対峙。サイバー怪獣の特性を活かしたアーマーを駆使し、見事に撃破していました。ゼロの方も、バンデロとの対決を華麗に制していましたね。自身が口にしていた、強い者が勝ち、弱い者が負ける、そんな自然の摂理に従う形でしたね。

この第9話では、ゼロとエックスの絆も印象的でしたけど、彼ら以上にインパクトを見る者に与えていたのは、やはり、ルイさんでしょう。戦闘力そのものは低いんですけど、心の方は、かなり強い女性ですよね。帰りたい、怖い、と弱音こそ吐いていましたが、バンデロに対して臆せずに挑み、間違っている、と言い返す度胸も持ち合わせていましたね。そして、ゼロにゾッコンとなり、写真撮影をおねだりできる胆力よ。

 

王様戦隊キングオージャー

第9話「ギラ逃走中」は、側近たちの活躍(?)がメインになっている回でしたね。また、ゴッドホッパーの戦いも見所でした。

前回、ラクレスに敗れてしまったギラ。彼の運が強いからなのか、それとも、ラクレスに何らかの思惑があったからなのか、傷は負えど、命は拾っていました。そんなギラをラクレスには絶対、渡さない、一致団結して守り抜く、と誓うヤンマ、ヒメノ、カグラギ、リタ。しかし、我の強い四人が、そう、すんなりと協力し合う訳がない。腹の中で、相手を出し抜いて、ギラを独占する、と悪だくみ。まぁ、全員、同じ事を考えている辺り、何だかんだで仲が良い。とは言え、自分で動く訳には行かないので、王たちは信用できる側近へ、ギラ確保を命令。

シオカラ、セバスチャン、クロコは王への忠誠心が強いので、あの手この手で、ギラを自国へ連れて行こうとする。しかし、強すぎる忠誠心が空回りしてしまって、どうにも上手く、事が運ばない。そんな三人に振り回され、怪我の影響もあってか、ギラは疲れ気味。一方で、リタの側近ではなく、あえて言うなら、後継者ポジションであるモルフォーニャは仕方なくって感じ。しかし、皮肉なもんで、世の中、やる気がない者が、ちゃっかり、最高の結果を出したりするもの。見事、ギラを確保し、ゴッカンへ連れていく事に成功。リタのモノマネをしているシーンは、思わず、笑っちゃいました。

自分が仕える王たちの為に尽力する側近たちに、ギラは苦言を呈する。「忠誠と依存、孤高と傲慢は紙一重」、実に名言ですね。これは、やはり、ギラには王の血がしっかりと流れているんだな、と実感できるシーンでした。これを言えるのは、ギラ自身が、子供たちを守っているつもりで、実際は、彼等に守られている事を逃亡生活の中で痛感させられたからでしょうね。巨大サナギムとギラが召喚したキングオージャーの戦いに割り込んできたのが、三大守護神の一角たるゴッドホッパー。しかし、ここで、まさか、ホッパーがスコーピオンにホの字である事が明らかになるとは。え、何、ホッパー→スコーピオン→カブトの状況なの!? まぁ、そこはさておき、ギラはホッパーの協力も得られ、サナギムたちを撃破。

一先ずの危機は去ったかと思いきや、ゴッカンにも、デズナラク8世がやってきてしまう。既に、ヤンマ、ヒメノ、カグラギ、リタは、圧倒的な強さを誇るデズナラク8世に敗北してしまっていた。ここで気になるのが、ラクレスがデズナラク8世と戦っていない事。やっぱり、繋がっているのかね。それとも、他の理由があるからなのか。何にせよ、ギラが、この窮地をどう突破するのか、楽しみだ。

 

仮面ライダーギーツ

33話「慕情Ⅰ:バッファ無双」は、そのタイトルの通り、ジャマ神となったバッファの圧倒的な強さに、息を飲んでしまうストーリー展開でしたね。まぁ、最も、驚かされたのは、ラストでしたけども。

前回、ギーツとゲイザーを同時に倒す、そんな知性の高さを感じる作戦を成功させ、見事に、ジャマ神となった道長。「全ての仮面ライダーをぶっ潰す力」を手にした道長は、己の望みが叶えられる世界へ作り替える。その道長から、何としてでも、ヴィジョンドライバーを獲り返して、デザイアグランプリを再開催させたいチラミ。彼は多くの仮面ライダーを、バッファへぶつけようとするが、犠牲を増やすだけだ、とツムリは断固反対する。しかし、頭に血が上っているチラミが、彼女の意見に耳を貸すはずはなく、ナビゲーターなんだから、自分の仕事を全うしろ、と高圧的な態度を取ってくる始末。いるよなぁ、こういうパワハラ上司。

クソみてぇな奴とは言え、上司の命令には逆らえず、チラミはIDコアを配って回るしかない。その中には、弥音のボディガードであり、かつて、仮面ライダーとして戦った経験があるベンとジョンもいた。仮面ライダーの記憶を取り戻したのも束の間、来襲したのがバッファ。弥音を守るべく、仮面ライダーに変身するベンとジョン。まぁ、ライダーとしての姿はなく、バッファに瞬殺されちゃったけど。決して、ベンとジョンが弱い訳じゃなく、バッファが強くなりすぎているんだろうな。次々と、バッファの手にかかり、消滅していくライダーたち。どう考えても、これは、チラミが悪い、全面的に。

一方で、弥音の方にも動きが。ツムリは、彼女にもIDコアを渡していたけれど、バッファは弥音がそれに触る事を止めていた。何だかんだで、彼は甘さを捨てきれていないんでしょうね。弥音を敵として見てないのではなく、むしろ、あんな辛い思いをまた、させたくないんでしょう。そんな道長の慈悲を踏み躙るのが、当然のように、ベロバ。とことん、この婆は性根が腐っている。あれか、若くて可愛い弥音にジェラシーでも抱いているのか。最悪な記憶を思い出してしまい、意気消沈する弥音の元へ戻ってきたキューンは、自分達の生活している時代に来ないか、と誘う。果たして、弥音はこのまま戦う道を選ぶのか、それとも、幸せになれる場所に映る事を選ぶのか。

そして、バッファとジーン、グレア2は激しい戦いを繰り広げる。ジーンは当然として、グレア2も案外、健闘していた。けれど、やはり、バッファは強い。悲嘆に暮れる中、もしも、ギーツがいたら、と考えてしまうツムリ。これまで、ずっと戦い続けてきた英寿であれば、この戦いに於ける正しい答えを、自分に示してくれるんじゃないか、と期待したのである。そんな彼女の切実な願いが、奇跡を起こす。ギーツが復活するってのは予想していたけど、こんなにも早いとは。また、謎の男の発言も気になるトコだ。あれか、創世の女神として、多くの仮面ライダーの願いを叶え続けてきた英寿の母親は、そろそろ限界で、次代が必要なのか。そして、ツムリが新たな創世の女神になってしまう流れか? ほんと、誰がラスボスになるのか、全然、分からなくなってきたな。

コメント
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