『黒狗』の小屋

毎週、(金)に特撮作品の感想、(日)に漫画の感想を書いてます。

三大特撮感想(2023/5/14分)

2023-05-19 19:34:55 | 日記

ウルトラマンニュージェネレーションスターズ

第11話「未来からの言葉」は、現時点で一番、新しいウルトラマンであるウルトラマンデッカーが自身の戦いを振り返ると同時に、先輩ウルトラマンたちの戦いの記憶を観る、そんな感じの内容でしたね。

ついつい、忘れちゃいそうになりますけど、元々、カナタは一般人、煎餅屋の跡取りだったんですよね。けれど、スフィアが地球に襲来してきた事で、これまでの生活が一変しちゃったカナタ。それは、大変だっただろうな、と思う。これは本当に思う。

ただ、頭のネジは、この時点で既に何本か、確実に飛んでいるのは、まず、間違いない。普通の人間は、アサルトライフルでスフィアに立ち向かったりは出来ない。あんまり、ツッコむのは無粋かも知れんけど、仮に安全装置が外れたままになっていたとしても、普通の人間なら撃てない。怖い云々の前に、撃った際の衝撃で倒れるくらいはする。なのに、カナタは突っ込んでいきながら、スフィアを撃ってやがった。体幹が強いってのもあるが、クソ度胸が過ぎる。

まぁ、そんなカナタだからこそ、未来から送られてきた力で、ウルトラマンデッカーへ変身し、スフィアよりもおっかなくて強いスフィアザウルスに立ち向かい、激闘の末に勝つ事が出来たんだろうな。もちろん、その後の戦いで勝ち続ける事が出来たのは、仲間やディメション怪獣がいたからだ。その辺りの事を蔑ろにせず、感謝できるカナタは、やはり、人間が出来ている。

ゼットやエックスの戦いに、子供のように興奮するカナタは、結構、可愛かったですね。脳筋と言っちゃ失礼かもしれませんが、猪突猛進タイプであるハルキとカナタは、筋トレなどを話題にして、かなり、盛り上がりそうだな。そんなハルキたちもまた、自分同様に絆の力で成長し、強敵に勝利してきた、と知る事が出来たカナタ。彼が、これから何を学び、何を得るのか、楽しみだ。

 

王様戦隊キングオージャー

第11話「怪奇! クモ仮面の男」は、ハッキリ言って、前回の興奮に、まだ浸っていたファンたちを容赦なく叩き起こすだけの力を持っているストーリー展開にされていましたね。

王として一皮剥けたギラ、ヤンマ、ヒメノ、カグラギ、リタの五人は、レジェンドキングオージャーを爆誕させ、巨大敵を一気に殲滅し、五国を救う、そんな奇跡をやってのけた。その功績を奪い、民からチヤホヤされているからこそ、ラクレスは自分が今、いる立場は、相手の一手によって、簡単に引っ繰り返されるものである、と理解をしていた。だからこそ、カグラギを疑い、ギラが本当に死んでいるか、を執拗に確認しようとしていた。

そんなラクレスの焦りを利用し、ヤンマたちは、ギラの葬式を軸にした作戦を目論んでいた。決闘裁判に敗れていたはずのギラが、葬式の最中に、いきなり蘇って、ラクレスが慌てふためている状態で、レジェンドキングオージャーを召喚すれば、奇跡を起こしたのが、ラクレスではなく、ギラである事を、ラクレスに心酔している民衆に、しっかりとアピールする事が出来る。作戦の目的、それ自体は良いんだけど、復活のくだりが、ちょい、個人の趣味を前面に押し出し過ぎなんだよな。

出方はともかくとして、とりあえず、葬式の最中に、ラクレスの度肝を抜く作戦は遂行される。さぁ、ここだ、と言うタイミングだったのだけど、何故か、棺桶の中にいるギラは蓋を持ち上げられず、ラクレスの兵たちも蓋を開ける事が出来ない。まさかの展開に、一同は動揺してしまう。この事態を引き起こしたのが、実は、バグナラクと密会していた謎の男。コイツは、いきなり、ギラが入ったままの棺桶を軽々と抱え、葬儀会場から逃走。どんな膂力と走力!?

バグナラクと繋がっているから、敵方かと思ったら、まさか、デズナラク8世まで彼に利用されていたとは。コイツは、自分に装着されている仮面を外す、その目的のために、ギラたちとバグナラクを使って、三大守護神のソウルを一か所に集めさせた。そして、目論見通り、ソウルを手に入れた謎の男は仮面が外れるや、利用していたデズナラク8世を容赦なく攻撃した。相当な実力者であるのは確かだろうけど、一体、コイツはギラたちの味方なのか、敵なのか、それとも、第三勢力になるのか。

 

仮面ライダーギーツ

35話「慕情Ⅲ:姉の願い、弟の願い」は、ある意味、ナッヂスパロウがメインを張った回とも言えましたね。好きか嫌いか、は置いておくとして、彼の存在が、良いスパイスになっているのは間違いない。

ケララの口車に乗って、弟・景和を二度とライダーにさせないためにライダーになった姉・沙羅さん。そんな沙羅さんのピンチに、再び、仮面ライダータイクーンとして戦う毎日に舞い戻った景和。どっちも家族思いだからこそ、お互いに秘密を抱える形になっちまった。ほんと、ケララは何を目論んでいるのか・・・まぁ、彼は景和推しで、彼が自分に楽しさを提供してくれりゃ、それでいいんだろうな。

パワーバランスを考慮してなのか、運営が催したゲームは、これまでリタイアしてきたライダーたちのIDコア集め。これを多く集めた者は、好きなライダー一人を指名し、脱落させる事が出来る。要するに、バッファ狙いである。勝手に標的されたバッファは憤りを隠せないが、それくらいの不利は受け入れなきゃならないだけの強さは得てるんだよな、確かに。

沙羅と弥音は協力してIDコア探しに勤しむ。そんな二人の前に立ちはだかったのが、道長。覚悟が出来ている道長は、相手が女子でも容赦はしない。完全にピンチに陥ってしまうナーゴとハクビだったけど、こっそり、後を付けて来ていたタイクーンが姿を隠した状態でサポートに入ってくれたおかげで、何とか、この場から逃げる事に成功。けれど、集められたIDコアは三つと勝ち抜くには心許ない数。焦る二人へ接近してきたのが、天才策士である大智。彼は自分が集めたIDコアを全て、彼女らへ渡し、自分を信じてほしい、と訴えてきた。大智が全てのIDコアを渡してきた事、また、バッファを退場させたい、それもあり、桜井姉弟は大智の言葉を渋々ながらも信じてしまう。

当然、大智は大嘘吐き。最初から、彼らと共闘する気はなく、自分を前のゲームで退場させた景和と弥音へ復讐する事しか考えていない。嘘の情報で、弥音と沙羅を向かわせ、そこに道長も向かわせる事で、復讐を完遂させようとしていた。ま、そんな策は、本当の強者である道長と英寿には易々と看破されていた訳だが。知力も高いけど、基本的には、真正面から気に入らない相手はぶっ潰すってスタンスのバッファは、くだらない策略を弄する大智のやり口に、嫌悪しか抱かない。もう、容赦なく、フルボッコで、大智は呆気なく、退場。しかし、最後の最後まで、不穏な捨て台詞を吐いていくな、コイツぁ・・・あるのか、復活劇?

コメント
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