『黒狗』の小屋

毎週、(金)に特撮作品の感想、(日)に漫画の感想を書いてます。

三大特撮感想(2023/5/21分)

2023-05-26 07:56:21 | 日記

ウルトラマンニュージェネレーションスターズ

第12話「彼方へ続く絆」は、ウルトラマンデッカーの変身者であるカナタが、前回に続き、自分が繰り広げてきた激闘、その中で紡いできた絆に対して振り返るものでしたね。

カナタが最も関わってきたウルトラマン、それは、やはり、ウルトラマントリガーでしょう。トリガーとデッカーは同じ世界軸に存在しているウルトラマンなので、カナタは子供の頃、トリガーの勇姿を見ていたんでしょうね。だからこそ、自分たちと世界を救ってくれたトリガー、ケンゴに対して、人間としても憧れを持っており、ウルトラマンデッカーになった事で、更に、その思いが強まったんでしょうね。

トリガーとデッカーが共闘し、戦ったのが、ギャラクトロンMk2。メカ系怪獣は色々とありますが、このギャラクトロンMk2のデザインは、実にカッコよい。一位、とまではいかないにしろ、少なくとも、ベスト10には入るんじゃないか、と思っています。そのカッコいい見た目だけじゃなく、戦闘力もズバ抜けて高いってのが魅力。何せ、最強フォームになる前のトリガーとデッカーを、あそこまで追い詰めた訳ですから。トリガーはグリッタートリガーエタニティ、デッカーはダイナミックにならなきゃ、勝てませんでしたね。ぶっちゃけ、ウルトラマンの中でも、単騎で、ギャラクトロンMk2に勝てる者は限られるんじゃ。

カナタは、トリガーだけじゃなく、ダイナとも共闘していますね。地球人に対して、並々ならぬ憎悪を燃やしているアガムスとの対話で、自分が戦う意味を見失いかけていたカナタは、デッカーに変身できなくなっていた。そのタイミングで、スフィアジモスとテラフェイザーが大暴れ。変身できぬ己に苛立つカナタですが、そこに現れたのは、ウルトラマンダイナ。2対1の状況でも、決して諦めぬダイナの精神。それに触れた事で、カナタは今、自分がすべき事を、しっかりと思い出す事が出来た。その覚悟により、デッカーへ変身を果たしたカナタは、ダイナと共闘。ほんと、胸が熱くなりますね。

共闘ではないですが、カナタに影響を与えているのは、彼の子孫であるデッカー・アスミが変身したウルトラマンデッカー。豊富な戦闘経験を感じさせる、洗練された動きと、タイプチェンジの上手い使い方。この時、リュウモンが、自分たちの知っているデッカーじゃない、と気付くくだりは、個人的に結構、好きです。カナタがダイナミックタイプに変身できるようになったのも、この出逢いがキッカケでしたよね。デッカーが自分に託してくれた気持ちで、カナタが自分を乗り越え、最強の力を得る展開、グッと来ます。デッカーが自分の生来を明かし、カナタをご先祖様呼びしたシーンも好かったし、アガムスを救ってやってくれ、と願いを託すのも良かったです。

 

王様戦隊キングオージャー

第12話「6人目の王様」は、前回、ギラたちの前に姿を現し、デズナラク8世すら翻弄した、謎の男が、その正体を明かすと同時に、追加戦士らしい圧倒的な実力を見せつけてくれる、興奮必至なストーリー展開でしたね。

いきなりのネタバレをかましますが、謎の男であるジェラミー・ブラシエリが、まさか、人間の男を父に、バグナラクの蜘蛛型怪人を母に持つハーフとは思ってもいませんでした。けど、こういう特別な生まれが、ある意味、6人目の戦士っぽくて、私は好きですね。

しかし、2000年前、バグナラクと戦争になった時、実は王となった英雄には6人目がいたんだけど、敵の女と恋仲になったからって理由で、周りに迫害されたって重くない? いや、まぁ、今でも、しょうもない理由で、他人を悪しき様に言う奴は多く、それに同調する奴もいるからなぁ。けど、救われるな、と思う点はあった。それは、ジェラミーの父と母が、彼を異端の子として捨てず、彼の力を泣く泣く封印する選択をしてくれた事。父母が、自分を想ってくれていた、それを理解しているからこそ、ジェラミーは悪に堕ちず、人間とバグナラクの争いを止め、自分と同じように、いるのにいない存在と扱われている者をも救う、狭間の王になる道を選んで、茨の道を、ずっと長い間、一人で歩いてきたんだろう。

まぁ、悪い奴ではないけど、ちょっと面倒臭い奴かも、とは思いますね。野望が野望だから、多少、回りくどい手を使わなきゃならんのだろうが、ギラたちからしたら、最初から、真意を語ってくれてりゃ、こんな苦労をしないで済んだのに、とツッコミを総出で入れたくもなる。あれかね、ジェラミーは、ずっと一人で生きてきたもんだから、そのあたりの、コミュニケーション能力に支障があったりするのかな。ともあれ、ギラたちも、何だかんだで、面倒臭いタイプなので、彼をすんなりと受け入れてはくれそうだ。

そんなジェラミーだけど、やっぱり、強い。と言うか、強くなかったら、2000年も生きていられないわな。蜘蛛がモチーフで、ベースカラーがホワイトのスパイダークモノスへ王鎧武装を果たしたジェラミーは、騙された怒りで頭の中が煮え滾っちゃっているデズナラク8世と戦闘。デズナラク8世が、人間を下等生物と見下し、共存の道を選ぶ気がないとなれば、スパイダークモノスが手心を加える気はない。前回こそ、デズナラク8世が逃げられるよう、派手なだけで威力の無い攻撃をしたが、今は遠慮なし。ハッタリはビックリの為にあるってのは、言い得て妙で、スパイダークモノスの攻撃は自分に効かない、と驕っていたデズナラク8世は、猛毒を喰らう羽目に。しかも、スパイダークモノス、まだ、本気を出してない感じ。これからの戦いが楽しみ・・・と言うか、ギラたちと共闘が出来るんだろうか。ギラたちからすりゃ、バグナラクは人間を脅かす敵だもんなぁ。

 

仮面ライダーギーツ

36話「慕情Ⅳ:かりそめの共闘」は、ストーリー展開的にも、バトル的にもグッと来るモノでしたね。

この時代から撤退する準備のために復活させられたニラムとウィン。プロデューサーとしての責務を果たす、それを第一に考えているニラムだけど、彼は彼で、この時代の人間に対して感じる事は、それなりにあるのか、ウィンへは英寿の母であり、今は創世の女神となっているミツメについて調査するように命じていましたね。英寿との再会を果たしたウィンは、それを彼に伝えていましたが、果たして、調査は上手く、運ぶんですかね。真実が明らかになる、それを厭う勢力が、運営の中にはいそうですけど。

ウィンに母についての情報集めを任せた英寿は、デザグラ廃止の信念を同じにしている道長へ会いに。しっかし、まさか、道長の画力がアレとは。上手くもなく、下手でもない、最低限の特徴は掴んでいるから、まぁ、注意深く観察すれば、それだと判るレベル。「画伯」と揶揄うのも、微妙に躊躇っちゃいますね。実際に描いたんですかね、道長役の杢代さんが。その辺りは判らないですが、道長の絵柄があぁだったからこそ、英寿の描いたパンクジャックに対し、道長と視聴者が「上手い」と思っちゃった訳で。

食事を共にする中で、英寿は道長が自分の手で仮面ライダーを倒しているのは、お前が優しいからだ、と図星を突きます。反目しながらも、ジャマトにライダーが倒されそうになったら見捨てるのか、そう問われ、黙ってしまうんですから、ほんと、不器用な男ですよ、道長は。だからこそ、英寿も彼に好感を抱き、手強い奴、と認めているんでしょう。そんなギーツとバッファが、ケララとベロバに嗾けられたアルキメデルが変身するダンクルオステウスに対し、共闘するんですから、そりゃ、興奮しますって。いくら、ダンクルオステウスが強く、アルキメデルに負けられない理由があったとしても、この二人と真っ向から戦うには分が悪すぎる。ギーツとバッファのえげつない必殺技を喰らい、見事に爆散。

しかし、そこは中々にしぶといアルキメデル。いくつかのIDコアは確保していました。とは言え、既に満身創痍。彼は無念さを抱えながらも、自分が愛情を注いでいたジャマトたちに囲まれ、看取られる、そんな幸せを噛み締めながら、絶命に到りました・・・誰得なんだ、この妙に綺麗なお別れシーンは。自分たちが望んでいた結果を出せなかった役立たずに悪態を吐きつつも、ベロバはまだ、楽しめる、とナッヂスパロウのIDコアを拾い上げていましたね。そんなベロバとケララへ接触を図ってきたのが、ニラムから、他の者に比べたら、遥かにマシだって理由から交渉役に選ばれたジーン。ヴィジョンドライバーを返却しなければ、元の時代へ帰るゲートを通れなくなる、と軽い脅しをかけられたベロバとケララは、どう動きますかね。不幸が見たいベロバはともかくとして、ケララの動きが読めん。推しである景和を、本当のライダーにするために、沙羅さんを襲わせるような奴だしなぁ。一体、景和には、どんな秘密が隠されてるんだ?

コメント
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