マダム
2022-05-24 | 野山
山を下りて車に乗ろうとしたら、
犬を連れたマダムに声を掛けられた。
「変わった花、育ててるんですね。」
「へ?」
「変わった花ばかりですよね。」
「山に入られたんですか?」
「はい」
「見られたんですか?」
「はい」
「そうなんですか・・私のいない時に?」(ふぅ~)
自分の顔が引きつっているのが分かった。
近所の人らしい。
何をしているのか聞かれた。
「作業してます」
家はどこかと聞かれた。
「すぐそこです」
何を植えているのか聞かれた。
(もう、見たんでしょ?)
「なんてことない普通の山野草ですけど」
「・・・・・」
「怪しいですか? 不審者に見えますか?」
「いやいや、よく見かけるから。。」
( 毎日、朝晩、殆どここに来てますけど・・)
私が、苦労して作った約300歩の山道を簡単に上って、
私のいない時(車の無い時)を見計らって、
このマダムは他人の私有地を歩き回った。
(悪意ある発言ですみません)
警察ですか?
職務質問ですか?
お尋ね返し?したかったけど、何を言い出すか自分に自信がなかったので、
「失礼します」と、車に乗り込んだ。
ダメね、すぐに言い返せないボケ老人。
家に帰ってから、いろいろ言いたいことが湧き上がってきた。
聞かれたらちゃんと説明できるけど、
「見た」「見られた」事がショック。
私のいない時に入って、歩き回った!
ちょっと、立ち上がれない程落ち込んだ。
ご近所のマダムとは喧嘩しちゃいけない。
仲良くしなきゃいけないと、自分に言い聞かせている。