◆◆南北アメリカまとめ◆◆
・国ごとコメント
・食事
・宿
・行きたかったけど行かなかった場所
・犯罪
・まとめ所感
滞在日数:166日(旅行計433日)
訪問国数:12カ国(旅行計52カ国)
<国別コメント>
・アルゼンチン(2007/4/30~5/18:ブエノス・アイレス、ウシュアイア、エル・カラファテ、バリロチェ)
南米最初の町ブエノスは、ほとんどヨーロッパ。住民は全員白人だし、インフラは整っているし、街並もヨーロッパそのものだし。気候がすっかり冬になっていて寒くて、幾分気分が萎えた。
ウシュアイアは上野亭という日本人宿が目的で行ったが、期待通りの素晴らしさ。
カラファテのペリト・モレノ氷河は青くて大きくて寒かった。
湖の町バリロチェにてオッドアイの猫と孤独な31歳の誕生日を迎えた。
・チリ(5/19~6/2:バリディビア、サンティアゴ、ビーニャ・デル・マル、サン・ペドロ・デ・アタカマ)
チリは、なんといってもビーニャでの海鮮三昧の沈没生活。あのサーモンの刺身はいまだに忘れられない!観光はせず。
・ボリビア(6/3~6/19:ウユニツアー、ラパス、ルレナバケ、コパカバーナ)
高山病と英会話に苦しみ乾季のため意外と大したことのなかったウユニ塩湖。安くて快適で楽しいラパスで日本食三昧。ルレナバケのエキサイティングなアマゾンツアーでは、昼はピンクイルカと泳ぎ、夜は無数の蛍が空を舞う満点の星空を見上げた。ボリビアは、物価が安いし住民の顔が日本人と似ているインディヘナだし、チリやアルゼンチンに比べると南米の旅っぽくなってきた。
・ペルー(6/19~6/29:クスコ)
大好きな町クスコ。空が青く澄み渡っていて綺麗な街並との融和がとても美しい。日本人宿八幡での楽しい日々。インティライミという大きなお祭りの時期だったので、町に活気があった。
・ベネズエラ(6/30~7/30:カラカス、バリーナス、バルキシメト、プエルト・オルダス、シウダー・ボリーバル、カナイマ、サンタ・エレーナ、ロライマ)
南米では最長の1ヶ月滞在。
前半はコパアメリカの孤独なサッカー観戦。後半は気の合う旅仲間達とギアナ高地でエンジェルフォールやロライマ観光。
最初から最後まで非常に充実していたし、楽しかった。ペルーから来ると気温が上がって、テンションも同様に上がった。気温は大事かも。
・ブラジル(7/30~8/1:ボア・ビスタ)
ギアナ3国へ行くために立ち寄り2日間だけ過ごした。本来はギアナ3国の後にブラジルへ戻ってきて、リオやサンパウロ、イグアスの滝を観光するはずだった。しかし、ガイアナにて不幸な出来事があり・・・
・ガイアナ(8/1~8/11:レセム、ジョージタウン)
入国後いきなりホテルで泥棒に遭い、パスポートやデジカメなどを盗まれた。しかし、ガイアナという国は南米の中にあるアフリカという感じで、非常に面白かった。100年前のヨーロッパのような街並でアフリカ人とインド人が暮らしている。世界のどこにも無い独特の雰囲気があると思う。あと、警察の働かないっぷりがすごかった。
・トリニダード・トバゴ(8/12~9/2:ポート・オブ・スペイン、スカーボロー、スピーサイド)
本来は来る予定ではなかったが、パスポート再発行のために仕方なく来ることに。首都ポート・オブ・スペインでは宿に引きこもってパソコンゲームに明け暮れた。トバゴ島のスピーサイドは、まさにカリブの島という感じで美しく、素晴らしかった。人も素朴で親切で。ダイビングもサンゴが凄くて非常に良かった。
・メキシコ(9/2~9/19:メキシコシティ、パレンケ)
この旅で最も「楽しい!」と感じた場所の一つ、メキシコシティの日本人宿ペンション・アミーゴ。みんなで見に行った独立記念日の花火は一生忘れられない。シティは見所も多く、あっという間に2週間が過ぎた。
・グアテマラ(9/19~9/21:フローレス)
ジャングルの中にあるマヤ文明の遺跡ティカルは雰囲気が良かった。ティカル・ツアーで一緒だった欧米人達と仲良くなり、欧米人と久しぶりに酒を飲んだのは楽しかった。
・メキシコ2回目(9/21~9/26:パレンケ、カンクン)
カリブ海のリゾート。やっぱり海は綺麗だった。
・キューバ(9/26~10/1:ハバナ、バラデロ)
古い建物、50年代のクラシックカー、多様な人種、眩しい太陽、チェ・ゲバラ、嘘のように綺麗な海。独特な雰囲気を持つ国。
・メキシコ3回目(10/1~10/4:カンクン)
なんとメキシコに3度目の入国。
・アメリカ合衆国(10/4~10/13:ニューヨーク、コネチカット、サンフランシスコ)
ニューヨークでは、ベネズエラのロライマ登山で一緒だったアメリカ人親子の下宿や豪邸に泊めてもらったり、コンサートに行ったり、ご飯をおごってもらったり大変お世話になった。ニューヨークは何もかもがかっこよくて、この旅で初めて「ここに住みたい」と思った場所でもある。
サンフランシスコでは会社員時代の後輩に色々と案内してもらい、その後朝まで酒を飲んで楽しかった。
<食事について>
正直南米の地元料理は美味しくなかった。特にペルー、ボリビアは酷い。ましだったのはベネズエラくらいか。美味しかったのは、中華や日本食を食べに行ったときや、宿で自炊した時。ただ、アルゼンチンのワインは凄く安くて美味しかった。
北中米は、メキシコのタコス屋台が安くて手軽で美味しくて、大変良かった。キューバは、中華以外を食べるとかなりつらいものがある。アメリカは高かったけど、各国料理が揃っていて金額のことを忘れると食は楽しかった。
<宿について>
南米を旅している時の大きなテーマが”日本人宿でのんびりする”だった(アフリカの旅で疲れていたので)。どの宿もとても印象的で居心地もよかった。日本人宿以外でも、面白い宿がいくつかあった。なので、ここでは日本人宿かどうかにはこだわらず、南米の宿の中で印象的だったものを書いておきたい。
○アルゼンチン
・ビクトリアホテル(ブエノスアイレス)
ブエノスは日本旅館というそのものズバリな名前の日本人宿が有名だが、そこは中心から遠く離れいるので、中心街にあり日本語情報ノートもあるというこの宿に宿泊した。確かに情報ノートもあるし、日本人宿泊客もいた。しかし、共有スペースがほとんど無く、数人いた韓国人学生のマナーが悪くて雰囲気悪いし、あまり面白くなかった。
・上野亭(ウシュアイア)
世界最南端の町にある日本人宿。日本人のおばあちゃんが一人で営業している。静かで平和な雰囲気が素晴らしかった。
・FUJI旅館(カラファテ)
冬だったので外はかなり寒い。でも、宿の中は暖房がガンガンに効いており、日本語の書籍はあるし、管理人さんをはじめとする他の旅行者も面白い人が多くて、宿を出るのが辛かった。
・1004(バリロチェ)
日本人宿ではない。しかし、おそらく南米一眺めのいい宿。キッチンが異常に広かった。おすすめ。
○チリ
・汐見荘(ビーニャ・デル・マル)
日本人宿として所蔵している書籍の数はおそらく世界最大では。部屋の中に無料の無線LANが飛んでいる。近くの海鮮市場で海鮮を買って自炊を始めると、なかなかこの宿から出られなくなる。防寒が弱くて寒かったけど、大好きな宿。
○ボリビア
・サンタクルス(ラパス)
ボリビア人経営の日本人宿。満室で残念ながら泊まれず。情報ノートを読むために良く遊びに行ったが、雰囲気が良かった。シャワーの湯がぬるく、湯温の調整が大変らしい。
・エルソラリオ(ラパス)
上記サンタクルスがいっぱいだったので近くで評判の良いここに泊まった。ホットシャワーはちゃんと出るし、日当たりが良くて部屋も暖かいし、欧米人も日本人も泊まっているし、結構良かった。
・アウストリア(ラパス)
ルレナバケから戻った後に宿泊。上記のサンタクルスとは対照的にホットシャワーがガンガン出る。キッチンも広い。しかし、部屋の中は寒かった。
○ペルー
・ペンション八幡(クスコ)
素晴らしく居心地が良かった。当時の宿泊客も楽しい人が多くて、大好きな宿。
○ベネズエラ
・ポサダ・カオリ(プエルト・オルダス)
カオリというのは日本人女性の名前カオリとは何の関係もないらしい。満室と言われて、他の宿の目当ても無く途方に暮れていた僕を、親切なオーナーが自宅に泊めてくれた(有料だったけど)。
・ポサダ・ドン・カルロス(シウダー・ボリーバル)
広めのバルコニーに吊ってあるハンモックで寝た。初めてのハンモック泊。酷暑の町なので、それで全然オッケー。蚊には刺されたけど。
・ホテル・ミッシェル(サンタ・エレーナ)
ロライマトレッキングで汚れた靴を洗って干していたら、誰かに盗まれた。一緒にいた友達はジャケットを盗まれていた。
○ガイアナ
・ホテル・トロピカーナ(ジョージタウン)
泥棒に遭った宿。夜中に2階の窓から忍び込まれた。セキュリティ甘し。
○メキシコ
・ペンション・アミーゴ(メキシコシティ)
カイロのサファリ、バラナシの久美子ハウスなどと並び称される超有名日本人宿。期待以上の居心地の良さ、楽しさだった。何しろ宿の雰囲気が良い。
・ロサス7(カンクン)
できてまだ1年くらいの新しい日本人宿。居心地良かった。
<行きたかったけど行かなかった場所>
今回南米編では、かなりいっぱいあります。なぜならば、中南米自体が半年やそこらでは絶対に周りきれないくらいに見所が多い上に、僕が各地の日本人宿でゆっくりと過ごしすぎたからです。それに、ガイアナの泥棒のせいでパスポートと一緒にブラジルビザとイエローカード(黄熱病予防接種証明)を無くしてしまったことも大きいです。ここでは、行かなかった場所のうち、代表的でメジャーなものに絞って書きたいと思います。
・イグアスの滝(ブラジル、アルゼンチン)
なんといってもイグアスの滝。ブラジルビザ盗難のため断念。
・イースター島(チリ)
初めから行く気は無かったけど、行ったことのある人達がみんな「あそこは良かった」という評判を言うので、それを聞くたびに「行っとけばよかった」という気になってきた。
・バルデス半島(アルゼンチン)
クジラがガンガン見れるらしい。シャチもたまに。アルゼンチンを過ぎてから存在を知った。ああ、残念。。。
・雨季のウユニ塩湖(ボリビア)
僕の行った乾季はただの白い平野で雪景色と一緒。雨季は一面が鏡のようになり上も下も真っ青になるのだそう。そして夜は上も下も星空に。。。
・ガラパゴス諸島(エクアドル)
時間とお金が無くなってきたので断念。
・ハイチ
カリブ海に浮かぶインドとエチオピアを足したような国(らしい)。一人で行くのは怖いので断念。
・サンパウロ(ブラジル)
日本人街に行きたかった。
・グランドキャニオン(アメリカ)
サンフランシスコから意外と遠かったので断念。
<犯罪>
アフリカに続き南米でも犯罪に遭ってしまった。しかし、南米でよく聞く暴力的な手口には遭わずにすんだので、ほっとしている。ここでは、他人から聞いた南米の荒っぽい犯罪手口についていくつか書きます。
・アルゼンチンのブエノスアイレスのボリビア人街で白昼4人組の男達に取り押さえられボコボコにされ、金品を奪われる。
・ボリビアのラパスで深夜タクシーに乗ったら実は強盗タクシーで、拳銃を突きつけられて脅され、ATMで現金を降ろさせられる。
・同じくラパスで、夜宿に戻ろうとしたら宿のまん前で首絞め強盗に遭う。
・ベネズエラのカラカスで警官にカツアゲされる。ホテルまで押しかけられて、パスポートを破られたくなければ400ドル渡せと脅され、払った。
・ブラジルのリオやサンパウロでは拳銃強盗が頻発しており、もし遭遇してお金が無いと簡単に撃たれるらしいので、外出時は強盗に渡す用のお金を別途携帯しておく必要があるらしい。
南米は、町を歩いて感じる雰囲気がアフリカよりは随分と安全そうなので、つい油断しがちですが、実際に犯罪に遭う人は南米の方が多いような気がします。実際の旅行者の数が南米の方がはるかに多いからなのでしょうが、絶対に油断はできないです。上記の他にも強盗の類の話は数え切れないくらいたくさん聞きました。みなさんも、南米に行かれる際はお気をつけください。
<まとめ所感>
ベネズエラにいる時の日記で南米は刺激が無いと書きましたが、それについてもう一度考えてみたいと思います。
まず、アフリカは観光をせずとも町を歩いたり、食事をしたり、バスに乗って次の場所へ移動したり、それだけで毎回何らかの強烈な刺激に遭遇していたのですが、南米ではそれだけでは特に何も起こらないし、雰囲気もヨーロッパにいるのとそれほど変わらないので、面白く感じられなかったのではと思います。
それプラス、以前にも書いたけど、スペイン語が全然話せないのも大きな要因でした。アフリカでは、かなり英語が通じるので地元の人との交流が結構あったのですが、それとは対照的に南米では地元の人と話すことは少なくなりました。あと、季節が冬だったり、標高が高かったりで、気温が低かったのもテンションが下がる要因になってような気がします。
しかし、今思い返してみると、南米にはアフリカには無い大きな刺激がありました。それは、他の旅行者との出会いです。アフリカには旅行者が集まって交流するような宿が決定的に少なかったけど、南米の主だった町にはほとんど全てに日本人宿があるし、無かったとしても旅行者の集まる安宿は必ずありました。そこでの、日本人や欧米人旅行者との交流は、大きな刺激になったし、楽しくて素晴らしい思い出になっています。
さて、次のアジアではどんな刺激が待っているのでしょうか。特にインドなどでは心が一刀両断にされるような凄いモノが待っているのではないかと、今からワクワクしています。
まずは、トルコのイスタンブールからスタートです!