スポーツは人間の「体を動かす」と言う根源的な欲求と爽快感、達成感や他者との連帯感などに精神的充足をもたらし体力の向上、ストレス発散、生活習慣病の予防など心身の健康の保持、増進に資するものです。
スポーツ基本法には「人格形成や他者を尊重し公正を尊ぶと言う社会性が包含されている」と書かれています。しかし米州立大学のスポーツの勝利するための行動調査でケガをしている所の攻撃、報復死球、威嚇(いかく)脅し、得点の積み上げ、審判だまし、言語による攻撃、派手なパフォーマンス、誤審の黙認、非公開情報の活用など問題点が指摘されています。
日本の職業(プロ)スポーツや学生生徒スポーツでも同様です。社会問題にもなったスポーツ選手の薬物使用やプロ相撲部屋などの暴力事件、プロ野球や少年野球の指導者のパワハラ、セクハラ、いじめ事件が頻発しています。プロスポーツは見世物としてギャンブル性を助長しサッカーのフリーガン(暴力的フアン集団)なども各国で問題をおこしています。
ある哲学者はスポーツは「日常の倫理と緊張関係にあり問題を引き起こす危険な代物」と述べられています。スポーツには日常生活で禁止されている行為が許容されている。相手の弱点を攻める。相手がいやがるける、なぐる、しめる、体当たりするなど独特の倫理があると指摘されています。
スポーツの本質は他者より優越することで勝利の追求が求められる。相手の敗北に伴う苦しみや痛みを考えたら勝てない。普通の社会生活で人として恥じる「えげつない行為をする技術や能力」が求められるのです。スポーツの価値が職業(プロ)スポーツなどで日常生活の健康維持や増進とかけ離れたものになっているのです。
大問題はスポーツに大騒ぎしているのがTVラジオメディアです。特に日本の公共放送の劣化NHKです。日本のTVは何年も視聴していない。ラジオでは5分10分のニュースで3分-5分も職業野球の勝敗や骨折、三振したなど無意味な選手動向を報道している。職業プロ野球は宣伝野球です。日本ハムやロッテ等特定の企業名を連呼している。国会中継や政治討論は時間で切断終了しプロ野球や高校野球や相撲は何日間も時間を延長し放送しているのです。国民に何を報道すべきか優先順位や重要度も理解できてい。報道番組の意志決定者が劣化している公共放送職員です。
スポーツに踊って暴動や怠惰な国民によって経済衰退したアルゼンチンの例もある。故大宅壮一氏はTV普及時に「一億総白痴化」を懸念されていました。TVは非常に低俗なものであり人間の想像力や思考力が低下すると述べられていた。。現況の日本政治の劣化、日本経済の衰退、国際競争力や国民幸福度の低下は各種世界的調査で鮮明になっています。子供が将来なりたい仕事が野球やサッカー選手やお笑い芸人では国は衰退します。NHKなど劣化メディアが貢献しているのです。
職業野球の侍ジャパンの世界一報道です。劣化メディアに踊らされ歓喜している国民の姿はそら恐ろしい。職業野球のある国は10カ国程度です。他の世界の約190カ国は草野球程度か職業野球など不必要な国です。正しくは10カ国対抗戦の1位です。その間に自民党の派閥の裏金作りや領収者もない政策活動費や政党交付金や文書交通費など穴だらけのザル法も日本の立法府で可決されているのです。
国際情勢も混沌としています。ウクライナやパレスチナの戦火、台湾情勢や北朝鮮情勢などです。スポーツやオリンピックも平和や国際親善に役にたっていない。周知のように東京オリンピックは汚職だらけです。メダルの数や勝者や敗者を競う事が弊害にもなっているのです。
資源の乏しい日本です。生産、研究、開発に学術、芸術の国民が主役です。個々人が健康で幸福で文化的、民主的な国家に再生しないといけない。まあ日本の劣化TVラジオメディアが騒ぐスポーツについてよく考えましょう。
写真はスポーツ庁HP転載です