2両編成の快速電車は、立っている乗客がいるほどの乗車率。私のような世代はローカル線といえば、一人でワンボックスを占有し、靴を脱いで足をシートに投げ出し…というイメージを持っています。扉さえ自分で閉める、いやほとんど閉まったことのない扉の旧型客車が機関車に牽かれ、空気を運んでいるような経験を持っているのですが、今そんな列車はまずありません。効率的に車両が運用されて、日中時間帯でも座れ . . . 本文を読む
(昨年末の話題です。記事になるまで時間がかかってしまいました) いつも近鉄名古屋線の伊勢若松を通る時、何かしら違和感を感じていました。最近、その違和感の正体が分かったような気がしました。 ふつう、本線なり主流の線路から支線が枝分かれしていく場合、その駅はそれなりに大きな街を伴っているものです。 拠点になる町や 駅があってそこから田舎へ進んで行く。駅から列車が離れるに従って、徐々に都会度が下がってい . . . 本文を読む
11月に姪の結婚式、披露宴に招待されました。昭和世代としては驚きの連続。自分の思ったことを記録をしておこうと思います。 はじまりは招待状。数年前の私の長男の時は郵便で招待状が送られてきました。中にはがきが入っていて、出席か欠席かを書いていついつまでに返事をせよと書かれています。私自身もそうでした。そもそも、出席するという約束があるから、招待状を送ってきたのにねとか思いながら、これまで何度も招待状 . . . 本文を読む
10月の中旬にさしかかる頃とはいえ、今日は日差しが強い。海に近いからか風が気持ちよく吹くのですが、帽子を持ってくるのを忘れました。ひょっとすると小雨に降られるかもという天気予報だったのですが、予想は外れました。 和歌山市立博物館の横を通って、南海電鉄の踏切を渡って紀ノ川の堤に上がる。300mほど上流にその橋は見えたのでした。あったあった。人も自転車もバイクも橋を渡っています。 まずは河川敷に下り . . . 本文を読む
和歌山市の紀ノ川にかかる橋。もと軽便鉄道の橋で、現在は歩行者や二輪車が渡れる橋がある。それが取り壊される日が近いという話を聞いたのは、朝のNHKの番組のことでした。「めでたいでんしゃ」が走る、南海加太線の話題の時でした。 このブログには何度も書いた「橋フェチ」を自認する私。通行できなくなる日が近いというなら行ってみるべし。10月のとある平日に出かけたのでした。 和歌山市駅の近くにクルマを置いて、 . . . 本文を読む
では、元の道、府道50号線に戻って先へ進みましょう。この道路沿いには人家はありません。姫路ナンバーのバイクが数台、追い越していきました。その先はトンネル。 トンネルの手前に、ぐるっと回り込む未舗装路。きっとトンネルができる前の道に違いないと思って進んで行くと岩場。 保津川がよく見える場所ですが、岩の上に不思議な植物。地面から立ち上がった葉っぱが一枚だけ。それがみんな太陽の . . . 本文を読む
9月の終わり。暑く長かった夏も少し落ち着き始めたかという頃、少し身体を動かしたい、歩きたいという気持ちになって、保津峡に行きました。 京都駅からJR嵯峨野線(本名は山陰本線)の電車で外国人旅行者にまぎれて保津峡駅を目指したのでした。天気は曇り。予想通りに嵯峨嵐山駅で外国からのお客さんは半分くらい降りていきました。嵯峨野、嵐山、外国から来る人にはそんなに面白いところかねぇと思います。年々、ハリボテ . . . 本文を読む
今年は彼岸花が遅い。9月末になってようやく赤い色が見られるようになってきました。なんとも不思議なことです。毎年、「彼岸花は偉いねぇ。暑くても寒くてもお彼岸にちゃんと咲くねぇ」なんて挨拶になっていたのに、今年に限ってはおよそ一週間遅い。彼岸の頃には、今年は彼岸花のハズレの年なんだ、咲きが悪いと思っていたのですが、一週間遅れて咲き始めました。 この夏は暑かった。9月後半になってようやく朝夕が少し過ご . . . 本文を読む
翌朝、フロントで教えてもらった通りに白馬大橋の景色を眺めに行きました。歩いて行ける距離だということでしたので歩いたものの、もらった地図も持たずテキトーな勘だけを頼りに歩きます。気温は22℃ほど。こんなところにも道路沿いに墓地があったりして、やはり普通の田舎。道に迷ったことで白馬大橋に着くのに時間がかかりました。それが却ってよかった。 到着した頃は朝霧が出ていて白馬三山も見えませんでした。しばらく . . . 本文を読む
7月1日に国税庁が発表した路線価で、上昇率の全国トップが白馬村の村道和田野線だったというニュースが目にとまりました。路線価は昨年から32.1%の上昇で、1㎡あたり3万7千円。上昇の理由は割安のスキーリゾート地として海外投資家から注目されたことによるそう。ごく普通の田舎が、海外資本により「外国」になっていく。どこかで聞いたような話です。となると、近いうちに私のような庶民には近寄れない土地になってい . . . 本文を読む