旅とエッセイ 胡蝶の夢

横浜在住。世界、50ヵ国以上は行った。最近は、日本の南の島々に興味がある。

ヤンゴン徒然 ③ミャンマーでメガネが要らないのは

2020年09月26日 21時00分04秒 | エッセイ
ヤンゴン徒然 
③ミャンマーでメガネが要らないのは

 コロナで帰国し、目の検査に行った。昨年受けた白内障の手術から10ヶ月ほど経っていたのだ。子供の時からド近眼でコンタクトレンズをつけていたが、手術で裸眼になった。これは革命的に良かった。

 目がゴロゴロして、夕方からレンズが曇る不快感と手間。レンズと保存液代の節約。つけっ放しで寝てしまう危惧から一気に解放された。

 裸眼の視力は0.5~0.6度なので、一つメガネを作った。焦点は2m先くらいの安いメガネだ。日本にいた時は、遠くを見る時やTVを見る時に使った。

 ところが、ミャンマーに行ってからはメガネを全く使わなくなった。学校にも寮にも、どうせTVは無いし。普段は少人数でミャンマー人生徒に日本語を教えている。でも出張授業で、20~30人に週一回教えていた。
 
 メガネがいるかな、と持って行ったが、これが必要なかった。黒板は近いし、遠くといっても教室の後方の生徒の顔は分かる。これがもし、自分が授業を受けるのだったら、黒板の字を見るために必要だったと思う。

 視力0.5度で何ら不自由は感じない。ただ駅や空港で、天井から釣り下がっている表示板を見る時だけは、メガネがあるとよい。

 ところが日本での生活では、メガネをつけないと何かと不便だ。店でも街中でも、表示物が多いのだ。

 「向こうにいる時は、メガネは全く必要ありませんでした。」と眼医者さんに言った。「ふーん、それはどうして?」と眼医者の女医さんに聞かれた。

 うーん、その時まで考えたことが無かったな。答えはある。その時は言わなかったけれどね。

 ミャンマーでは光が溢れていて、市場でもパゴタでも色彩が鮮やかだ。文字表示は多くないし、そもそも読めない。基本的に広告がない。

 でもそれよりも、目の見張るような美女がほとんど歩いていない。ミャンマーの女性は、ストレートの長髪が多くて、ほとんど薄化粧かノーメーク。しとやかな美人、可愛らしい少女は町中に溢れている。

 でも服装の露出度は全く低く、おおっと振り返る必要はあまりないのだ。俺は好きだけどね。ミャンマーの奥ゆかしい女性。屈託のない笑顔。明るくて恥ずかしがり屋な女の子が。

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