ペ・ヨンジュンは2009年の記者会見で自著について何を語ったか
ペ・ヨンジュンがソウルの国立中央博物館で記者会見を開いたのは、
2009年9月22日のことだった。
この記者会見は、彼の著書『韓国の美をたどる旅』の出版を記念して行なわれた。
その5日前にペ・ヨンジュンは体調を崩して入院していたが、この日は元気な姿を見せた。
本を書こうと思った理由
ソウルでペ・ヨンジュンが記者会見に臨むのは久しぶりのことだった。
なにしろ、『太王四神記』の放送時にさえ制作発表会を行なっていない。
ペ・ヨンジュンがソウルで公式に記者会見に臨むのは、
2005年9月の『四月の雪』公開時以来のことだ。
それだけに、韓国の国内及び国外から
400名以上の取材陣とファンが殺到する騒ぎとなった。
そんな中で、ペ・ヨンジュンは記者たちの質問にていねいに答えた。
――本を執筆して、やつれたのでしょうか。
「文章を書くということがとても辛くて、10キロほど痩せてしまいました。
そんなこともあって体力が落ちて体調を崩し、病院のお世話になりました。
今は回復していますので、すぐに良くなることでしょう」
――俳優なのに、なぜ本を書こうと思ったのですか。
「日本での記者会見のときに韓国の名所を紹介してほしいと言われましたが、
その質問に答えられなくて、恥ずかしい思いをしました」
「韓国のロケ地だけに来て帰られる海外の家族に対して、
本当に惜しいという気持ちがありました」
「この方たちが韓国の文化や情緒について理解してくれれば、
韓国はさらに新しい意味を持つのではないかと思いました」
農夫になりたい
――最初から最後まで1人で書いたのでしょうか。
「直接書きました。文章を書くことがとても大変でした。
原稿の締め切りを守ることもとても辛かったです」
「今後のことですが、再び本を出すときには、
写真が多くて文章が少ない本にしたいと思います(笑)」
――次の本にも期待していいんでしょうか。
「今は、本よりも俳優として次の作品について悩んでいるところです。
とても空白が長くて家族に対して申し訳ないと思います」
――今回、出版された本に満足していますか。
「実際のところ満足する水準とは言いがたいですね。
まだ残念な気持ちもありますし、
次にはもっといい作業ができるでしょう」
――韓国文化の中で、一番やりたいことや、よくできることは何でしょうか。
「農作業だったら一番よくできるような気がします。
農夫になりたいですよ。土地を耕して何かを植えて実が成れば、
健全な食事を誰かに差し上げることができます。
それは幸福なことのような気がします」
ユーモアたっぷり
――本当に農夫に?
「もしかしたら今日の記事のタイトルは、
『ペ・ヨンジュンが農夫になった』となるんじゃないですか(笑)」
――俳優ペ・ヨンジュンをいつ見ることができますか。
あるいは、歌手ペ・ヨンジュンに会うことはできますか。
「歌はダメですから、歌手になることはありません。
あとで農夫になったときに訪ねてくれば、歌を歌って差し上げましょう(笑)」
ときにはユーモアを交えて答えるペ・ヨンジュン。
彼は、記者との応答を楽しんでいる様子だった。
なお、質疑応答の中で、ペ・ヨンジュンは「次の作品について悩んでいる」
と語っていたのだが……。
特別出演した作品を除けば、その後に主演作はまだない。
果たして、それを見られる日が来るのかどうか。
記者会見日時=2009年9月22日