つうこのなにげない日々

札幌のおいしいもの、あちこちお出かけ、映画、音楽の感想、ボランティア、その他日記風なんでもあり・・・

ゆくとしくるとし 大沼紀子著

2009-01-24 23:30:03 | 読書感想
坊ちゃん文学大賞 受賞作

大学を不登校している、主人公が
実家に帰り、実家は母親がひとりで、助産所を
している。
実家には、母親と、同居している「オカマ」さんがいる
「オカマ」さんはかって、この助産所で出産したと言う。

「オカマ」さんと、主人公が初詣にいったかえり
破水した妊婦さんが倒れているのを見つける
母親の助産所に運んで、出産させる。

初めて出産に立ち会った主人公は命の誕生に
何かを感じて、大学に通うようになる

主人公は母親の本当の子供ではない
かって、この助産所で、子供を生んだ女性が
置いていった赤ん坊を、母親が実の子として
引き取ったのだ。

最後に、主人公が母親に「何故、私を自分の子供にしたのか?」
と尋ねる
そのときの母親の言葉が印象的です。