麦の“おかげさまで”

プチ庭のこと、パッチワーク・キルトのことや
 日々の何気ないことを綴っています。

 

心 こめて

2005-11-28 | 雑感
昨日の船橋フィルの指揮者 米津俊広 さんは言っておられました。
指揮者とは 料理人が心こめて作った料理を
心込めて盛り付けるのと同じだと、、、。
楽譜はレシピ、奏者は料理人、仕上げの盛り付け次第で
いかに美味しく召し上がって頂けるかーこれが指揮者の役目だと、、、。
なるほど旨い事をおっしゃいます。
料理人は逆に料理はオーケストラの如し、と考えているかも知れないですね。

ここで東山魁夷画伯の「緑響く」の絵を思い出しました。
背景の木々はオーケストラ、左側の方の白い幹の木が指揮者、
湖面に映る木々は聴衆 と聞いたのは10数年も前の事。
では白馬は?画伯自身かしら?
いつもモーツァルトを聴きながら絵筆を握っておられるという画伯。
この絵でもモーツァルトに違いないけど、どんな曲かなぁ?

それから数年後、画伯の画文集を読んでたらありました~。
「緑響く」・・弦楽器の合奏の中を
         ピアノの単純な旋律が通り過ぎる。
白馬はピアノが奏でる調べだったんですねぇ。
そして モーツァルト「ピアノ協奏曲k488~第2楽章」でした。

深い底から立ち昇る嘆きとも、祈りとも感じられる。
ピアノはオーケストラを引き立てるかのように謙虚に演奏される。
澄んだ余韻が心に沁み透ってくるのを感じる。
この緩やかな楽章は、私の心を深く捉えて離さない。
・・・と、画伯は記している。

すぐにこの曲のテープ(当時はまだcdではなくカセットテープを聴いていた)を買い求めたのはいうまでもなく、いらい私も手放せない曲となりました。

音楽や絵画に限らず心を込めたものは心を打ちます。
心打つものを私は持ち合わせているだろうか?
プチガーデンに佇み想いを巡らす晩秋の一日でした。

今日の誕生花・・・スプレーカーネーション・・若い娘







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