学生時代 学生実習用の顕微鏡を置く棚の下 (目にはつかない奥) には
「ラット」 の 白骨乾燥体が 多数 存在していた
コレは 「実験動物棟」 が なかった時代の名残で
先代の教授が 研究室を仕切っていた頃は
飼育する場所がないので
その棚で ラットを飼育していたから・・・
ワタシらの時代になった時は 実験動物棟が出来てはいたが
なにせ 地方旧制二期公立校の悲哀で 満足な予算がない
金がない=貧乏大学 であった
トコロが 教授が代替わりしてから
「ビンボ臭せぇ」 のと 「資金は少ないが知恵を絞っている」 との違いは
キッチリ 不文律になった
先日 久々に訪れた際
そのことを 思い出させてくれた風景が コレ・・・
飼育室(?)に 日が入らぬよう
窓の内側から 段ボール紙を貼り 遮光している か
神経質な動物を 「窓から覗く来園者」 から救うため
中から外が 見えないようにしてある モノと推察される
実は ワタシも コレをやった事がある
実験動物棟の 「教授専用」 の部屋に
どーしたモンか (単に「学生が世話をしている」はず との教授の思い違い?) で
「ラットの白骨乾燥体」 が 入った飼育籠(ケージ)が 多数あり
内情に通じた先輩にお願いして 教授の了解を得た上で
それを 処理/清掃/消毒 して 自分(専用)に使わせて頂いていたのだが
照明時間を調整しようと 灯火制御の為
段ボール紙を 同じように内側から張っていたら
ある日 全部 剥がされ ボコボコに・・・
「ストレス」 や 「照明時間」 などの 影響を受けやすい
脳下垂体から出るホルモンが関係する研究だったから
教授自らは 滅多に使わない静かな環境に動物を置きたかったのと
論文に 「照明時間は・・・」 と 記載できれば
ワタシの くっだらない研究にも 箔がつく?
との 下品な考えもあったのだが
ココへ入る人間は 教授とワタシだけなので
当然 誰の仕業か 明らかなわけで
自分なりの考えでは
この 「段ボール紙」 が 「外から丸見え」 なのが
教授の目には 「ビンボ臭せぇ」 と 映った ということ・・・
今から思えば 黒い 「羅紗紙」 かなにかを張って
その内側から 段ボールを張れば 外からは見えないので
「資金は少ないが知恵を絞っている」 となったのだろう
ま 教授がそういうコトをする時は 「沈黙は金」 で 黙っていたが
後になって 歳が近く 仲が良かった助手から 情報が上がったようで
「おう ツヅキ! 悪かったのぉ~」 と 珍しく 一言 頂戴した・・・
ココも 「恩賜」 と 冠がつく施設ではあるけれど
内情は 「無駄な金はない」 のは明白だけれど
例えば 期限の過ぎたイベント用のポスターを活用するとか
なにか手が あるはずと 思う
おそらく スタッフは まだ若く そこまで経験値が上がっていないのであろう
次回 まだあったら 年寄りの想いも伝えてみようかと
さすれば 日々是好園 也や・・・
さて 下半期最初の プレミアム・フライデー
なにか ご予定はありますか?
どうぞ みなさまにうれしいことがたくさんありますように!
そして 毎日笑顔がありますように!