コブリのひげをひっぱりながら…

ある日 上肢局所性ジストニア と診断され
 とうとう愚痴り相手の猫もいなくなった
  元小動物臨床獣医師の独り言

予算は少ないが 知恵で勝負 との対比

2018年10月26日 | 来し方 行く末

学生時代 学生実習用の顕微鏡を置く棚の下 (目にはつかない奥) には

「ラット」 の 白骨乾燥体が 多数 存在していた

コレは 「実験動物棟」 が なかった時代の名残で

先代の教授が 研究室を仕切っていた頃は

飼育する場所がないので

その棚で ラットを飼育していたから・・・

ワタシらの時代になった時は 実験動物棟が出来てはいたが

なにせ 地方旧制二期公立校の悲哀で 満足な予算がない

金がない=貧乏大学 であった

トコロが 教授が代替わりしてから

「ビンボ臭せぇ」 のと 「資金は少ないが知恵を絞っている」 との違いは

キッチリ 不文律になった

 

先日 久々に訪れた際

そのことを 思い出させてくれた風景が コレ・・・

飼育室(?)に 日が入らぬよう 

窓の内側から 段ボール紙を貼り 遮光している か

神経質な動物を 「窓から覗く来園者」 から救うため

中から外が 見えないようにしてある モノと推察される

実は ワタシも コレをやった事がある

実験動物棟の 「教授専用」 の部屋に

どーしたモンか (単に「学生が世話をしている」はず との教授の思い違い?) で

「ラットの白骨乾燥体」 が 入った飼育籠(ケージ)が 多数あり 

内情に通じた先輩にお願いして 教授の了解を得た上で

それを 処理/清掃/消毒 して 自分(専用)に使わせて頂いていたのだが

照明時間を調整しようと 灯火制御の為

段ボール紙を 同じように内側から張っていたら

ある日 全部 剥がされ ボコボコに・・・

「ストレス」 や 「照明時間」 などの 影響を受けやすい

脳下垂体から出るホルモンが関係する研究だったから

教授自らは 滅多に使わない静かな環境に動物を置きたかったのと

論文に 「照明時間は・・・」 と 記載できれば

ワタシの くっだらない研究にも 箔がつく? 

との 下品な考えもあったのだが

ココへ入る人間は 教授とワタシだけなので

当然 誰の仕業か 明らかなわけで

自分なりの考えでは

この 「段ボール紙」 が 「外から丸見え」 なのが 

教授の目には 「ビンボ臭せぇ」 と 映った ということ・・・

今から思えば 黒い 「羅紗紙」 かなにかを張って

その内側から 段ボールを張れば 外からは見えないので

「資金は少ないが知恵を絞っている」 となったのだろう

ま 教授がそういうコトをする時は 「沈黙は金」 で 黙っていたが

後になって 歳が近く 仲が良かった助手から 情報が上がったようで

「おう ツヅキ! 悪かったのぉ~」 と 珍しく 一言 頂戴した・・・

ココも 「恩賜」 と 冠がつく施設ではあるけれど

内情は 「無駄な金はない」 のは明白だけれど

例えば 期限の過ぎたイベント用のポスターを活用するとか

なにか手が あるはずと 思う

おそらく スタッフは まだ若く そこまで経験値が上がっていないのであろう

次回 まだあったら 年寄りの想いも伝えてみようかと

さすれば 日々是好園 也や・・・



さて 下半期最初の プレミアム・フライデー

なにか ご予定はありますか?

どうぞ みなさまにうれしいことがたくさんありますように!

そして 毎日笑顔がありますように!




































コメント
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