黒坂黒太郎コカリナブログ

黒坂黒太郎のコカリナコンサート活動、東日本大震災被災地支援活動など

陸前高田の小学生に、被災した陸前高田千本松原の松からできたコカリナのプレゼントが進んでいます。

2012-12-01 15:18:11 | 被災地支援
 「陸前高田の小学生にコカリナをプレゼントするプレゼンター」の呼びかけに沢山の皆さんがお応え下さり本当にありがとうございました。感謝の気持ちでいっぱいです。お陰様で子ども達へプレゼントは順調に進み、すでに4校へのプレゼントが行われ、子ども達も先生方も心から喜んでくれました。
先日もプレゼントするために訪問したのですがある学校ではセレモニーが終了し、子ども達とお別れするとき、一年生の男の子がいきなり私たちに向かい「ウチの爺ちゃん津波で流されちゃった」と叫ぶように言い放ちました。子ども達の傷はまだまだ癒えていない、と痛感しました。でもその一年生も嬉しそうにコカリナを吹いていました。
 
 この子達と震災から2周年の来年3月、「再建」される予定の「奇跡の一本松」の前で千本松原の松からできたコカリナを大合奏したいと思います。
また陸前高田では大人もコカリナをやりたい、という声があがり、教育委員会の主催で大人のコカリナ講座が始まります。
一本松の再建を祝い、陸前高田の小学生、大人のコカリナ愛好家、及び全国のコカリナ愛好家が「千本松コカリナ」を演奏し、音として千本松原を復活させたいと思います。
 是非ご参加下さい。
 日程、時間
  2013年3月2日(土)  午後2時から30~40分   予定
 場所 再建される「奇跡の一本松」前

プレゼントされたコカリナを吹く陸前高田の小学生 11月27日


被災地支援コンサートVol.80 長野県、木曽、上松町

2012-12-01 10:40:44 | 被災地支援
「木曽路はすべて山の中である。あるところは岨づたいに行く崖の道であり、あるところは数十間の深さに臨む木曽川の岸であり、あるところは山の尾をめぐる谷の入口である。一筋の街道はこの深い森林地帯を貫いていた」
 と、明治の文豪島崎藤村が小節「夜明け前」で書いたけれど、その描写が今でもそのまま通用するのがこの土地。高速道路も新幹線もない。一筋の国道(これも名ばかりの)と鉄道が森林地帯を貫いているだけ。その高い山々に囲まれて小さな町が点在します。
まさに「山々の懐に抱かれて」人々は暮らしているのです。長野県の木曽にある「ひのきちゃんハウス」という、障害者の皆さんの集う場所の創立10周年をかねて、被災地支援コンサートが行われました。僕らの演奏の前に、高校生の吹奏楽が若々しく爽やかな演奏を披露してくれました。久しぶりの木曽でのコンサート。外は晩秋の冷たい風が吹き、山々は雪で真っ白。お客さんの醸し出す空気は何とも暖かく、ひのきちゃんハウスを支えてきた皆さんと「被災地支援を続けよう」と歌い合いました。