黒坂黒太郎コカリナブログ

黒坂黒太郎のコカリナコンサート活動、東日本大震災被災地支援活動など

ラオス・カンボジアスクールコンサート報告  №2  12月5日~12日

2012-12-15 16:24:35 | 情報
ルアンパバーンはラオス北部、首都ビエンチャンからメコン川を約 400 キロメートル上流にさかのぼったカーン川との合流場所に位置する古都。市内に沢山のお寺があり、市街地自体がユネスコの世界文化遺産(ルアン・パバンの町)に登録されている美しい町。 この町から車で15分ほど郊外に行ったところにあるシェンレック村のポーンサード小学校でスクールコンサートが行われました。児童数は150人ほど。コンサート会場は広い部屋がないため(勿論講堂や体育館もない)ベランダをステージにし子どもたちは庭で聴く、というスタイルで行われました。その庭の真ん中には幹回りが3メートルもありそうな大きな木がドンと立ち、子供達を見守っているようです。
 ここも到着すると子供達全員が外に出て出迎えてくれました。そして一人一人が仏様のように手を合わせ、ちょこんと膝を曲げ「サバイディー!(こんにちは)」と。この心がこもった挨拶がたまらない。天にも昇る心地です。ここでもラオスの国民歌「故郷の花チャンパー」を一緒に歌い、「でっかい広場」を「デッカイ」と振りを付けて楽しく歌いました。そして子供達がお礼に、ラオスの体操を舞踊を披露してくれました。コンサートには村のお爺ちゃんお婆ちゃん達も参加、楽しんでくれました。そのお年寄り達が、コンサート終了後「バーシー」という儀式をしてくれました。これはまず、部屋の真ん中にウェディングケーキのような塔を建てる。それは食べ物、花、紐で飾られている。それを皆で囲むみ、長老が呪文を唱える。呪文が終わると、村の人々がその塔に付いた無数の白い細い紐を、その人の幸せを祈りながらが客人一人一人の腕に巻き付けてあげる、というものです。捲き付けながら何かを言ってくれているのですが、勿論何を言ってるのか全く解らない。(通訳の方も解らないそうです)でも、とても私たちの幸運を願ってくださっている事だけは解り、本当に幸せな気分になります。ラオスの皆さんは、これを結婚式などおめでたいときに必ずやるのだそうです。その紐は日本に帰るまでずっと付け続けました。ラオスはよく「貧しく豊かな国」と表されます。確かに経済的には決して恵まれているとは言えません。でも心は本当に豊かな国だと思います。ある国際写真家が「ラオスの子供達の笑顔は世界一」と言ったそうです。子供達とコンサートをやってみて、それを実感しました。路地で遊び、川で泳ぎ、それを優しく見守る大人達。夜店で家の手伝いをし、親と一緒に品物の説明をする子供達。その愛され方、心の安定が全て子供達のあの輝く目にあふれているように思えます。いつかラオスの子供達に会いにこの国を訪れてみてください。