黒坂黒太郎コカリナブログ

黒坂黒太郎のコカリナコンサート活動、東日本大震災被災地支援活動など

秋、再び石巻で

2014-10-16 10:20:38 | 被災地支援
 石巻での被災地支援コンサート、上田市サントミューゼ開館式、山ノ内コカリナフェスティバル、そして矢口周美の東京トッパンホールでのコンサート、と、猛烈な「忙し台風」が我が身を襲っていたためしばらくブログを書けませんでした。
 9月28日 石巻で被災地支援コンサート
 3年前のちょうど今頃、石巻門脇小学校の隣にある西光寺でコンサートを行いました。
門脇小学校の前にあった焼けた松がコカリナとなり、その復活コンサートでした。なんとか本堂が使えるようになったばかりの西光寺さんには、犠牲者の皆さんの真新しい骨壺が沢山並び、それに囲まれるようにコンサートは行われました。あれから3年、骨壺は埋葬されたものの、あの時と同じように仏壇の前にステージが作られコンサートは行われました。会場もステージの作り方も一緒なのですが雰囲気はだいぶ違うモノになりました。特に、あれから3年経ち成長した子ども達の姿は多くの大人達の目を見張らせました。終了後の懇談会は、まさにその子達が主役。この3年間で自分はどれほどの人たちと交流し、どれほど大切なモノを得て来たかを、一人一人が自分の言葉で話しました。その中でコカリナがとても大きな役割を果たしたことも伝えてくれ、嬉しさをこらえ切れませんでした。子どもたちの発言の最後に中心になってきたMさんが「門脇小学校を解体したほうが良いとの意見がありますが、それは大人の考えです。私たち門脇を卒業した子どもは、どんなにつらい体験があってもあの学校は遺して欲しい、と皆思っています。もっと子どもの意見を聞いて欲しい」と訴えました。広島へ、ウィーンへ、神戸へ、一緒にコカリナを持って旅をしたMちゃんの言葉に体を揺さぶられた日でした。
 それにしても復興は遅れている。西光寺さんの回りは3年前と全く変わっていませんでした。
写真は西光寺さんでのコンサート。上田市から来てくれたみなさんが被災地支援100回コンサートで作り上げられた100枚のタペストリーを教育長さんに手渡す。
このタペストリーは石巻の小学校全校を巡回するそうです。