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安野光雅が描いた「御所の花展」

2013-09-08 10:51:06 | 一期一絵
最近水彩画を始めた母と一緒に9月7日に見に行きました

ポスターにある花はキキョウ

土曜日なので人が多く、鑑賞者は母と歳の近い落ち着いた年齢の方が多かったです。
この展覧会はわたしも楽しみにしてました。
私も水彩画をはじめたので(母とは違うところで習ってますが)是非見てみたかったのです。

安野光雅氏の絵本では「旅の絵本」シリーズが好きです。旅人のいる風景を上から俯瞰したような絵は自分が鳥になって,
もしくは空に溶け込んで旅人を追っている気分になります。
さりげない筆遣いで描く風景の美しさ、ふと見ると物語や名画が入り込んでいる面白さ。こんな絵が描けたら素敵だなと憧れました。

今回の展覧会の花の絵も自然体で気取らず心地よい絵が並びます。
構図は日本画のように、その花そのものを描いて他の物をあえて描かない描き方でした。
細密に描くのではないのだけど美しい絵具の色と筆の線が生き生きして花の生命を感じました。




レンゲソウ・・・緑の葉に赤い花の色が良く映えている。安野光雅氏の絵本のどこかのページに入ってそう。


マイヒレン・・・漢字は「舞妃蓮」と書きます。名前も姿も素敵。背景のにじみが美しく花を引き立てている


ヒツジグサ・・・たしか元内親王殿下の御印では。水面の陰影の面白さと浮かぶ花がかわいらしい


イイギリ・・・冬の空気を感じるバックに赤い実が美しい。

四季ごとに花の咲く順番に計130点の植物が可憐に咲いてました。
こんな風に描けたらいいね、と母と言い合いました。

一つだけ、あれ、と思ったのは、秋と冬のコーナーに描かれていたススキの絵です。
私の勘違いかもしれず申し訳ないのですが・・・もしかして逆なのでは・・・


秋のコーナーのススキ(パンフレットより)


冬のコーナーのススキ(パンフレットより)

違ってたらすみません(*_*;

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
西方浄土のお花ですもんね~ (blueash)
2013-09-13 13:00:31
なるほど
新聞など、いつも目にするところに情報がある。アンテナをピンと立てないとさり気なく書かれているのを見過ごしてしまいますね。
花を撮って楽しむのもいいなあ。自分で見て感じた花の美しさをなるべくそのまま写し取れたら嬉しいでしょうし、写真を見るたびにその時の情景が頭の中で再現される楽しさがある。
光明寺を調べましたら、とても立派な浄土教のお寺だと知りました。阿弥陀様の住まわれる西方浄土には蓮の花が咲き続けているそうなので、そのお寺の蓮も浄土の様子をさりげなく思わせてくれる存在なんでしょうね。やはり天女が存在しそう。
蓮の花の絵は描いてみたいな~。
機会があれば是非(^^)/
絵の出来具合はいいってことで(*^^)v
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鎌倉の光明寺です (maribvocal)
2013-09-12 22:08:26
観蓮会も7月にあるようですが、私は一般新聞の「蓮の花が見頃です」記事を見て、行きました。一期一会の人々もきっと同じ、アマチュアカメラマンが大勢、それぞれの場所とりをして、今か今かとその時を待ちました。自然と連帯感が生まれるのは、花好きの集団だからですね。一期一会、アマチュア携帯もスマホもない時代でした、今なら皆カシャカシャ撮りまくりかなあ。
Blueash さんがいつか見たら、感動して水彩画を描くと思います。
Gracias tu tarjeta.........
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蓮の開花 (blueash)
2013-09-12 13:47:09
maribvocalさん☆
私は花の開花を目の当たりにしたことがまだないのですが、蓮の花はそうやって見れる会があるのですね。朝早く皆さん集まって貴重な体験をされるとはなんて素敵なんでしょう!
蓮の花は大きくて清廉で花のところに天女が羽衣をゆらゆらさせてすっと存在しそうに感じるのもうなづけちゃいます。昔の人も同じようにきっと感じたのでしょうね。仏様とご縁の深い花ですもん。

舞妃蓮は一番印象に残った花の絵でした。
展覧会の出口の関連グッズ売り場の壁に季節の皇居の花の写真が貼ってありましたが、やはり白くて先端が赤身を帯びた花びらの美しい蓮でした。きっとmaribvocalさんも気に入ってくださるように思ったのです(*^^)v。
自然を愛する天皇ご一家は蓮の開花を何度も見られているのでは。都心に緑豊かな場所があるのはうれしい事ですね。
いつか本物の舞妃蓮を見てみたいな。
そして、
お父様のご冥福を心よりお祈り申し上げます。


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Unknown (maribvocal)
2013-09-11 06:29:37
お父様を見送られて半年、ずっと傍で、心の支えになってくれた愛娘と同じ趣味を持たれたお母様・・・、素敵な親子関係ですね。まるでしっとりと心に染みる映画のエンディングを観ているような気分になりました。

安野光雅さんの水彩画、懐かしい~。
「旅の絵本」「ABCの絵本」、私もはまりました。
優しくて、細やかで、雑草として片づけられてしまう小さな花達にも、画家の愛情があふれている絵でしたっけ。

blueashさんのブログを読んでいたら、手元に置きたくなって、「旅の絵本Ⅴ」を購入しちゃいました。うふふ、大好きなスペイン編です。

マイヒレン・・・「舞妃蓮」
素敵です。
蓮はお釈迦様の台座、その花が咲く瞬間を、鎌倉の某御寺さんに見学に行ったことがあります。

カメラを抱えたアマチュアカメラマンのはしくれで、シャッターを構えておりました。少しずつ、少しずつ、つぼみが開いていくのです。何か、神聖な儀式のようでした。息を凝らして、つぼみが開くのを見る私達、そして、ゆっくりをそのつぼみが開き、朝日に輝いた時、思わず歓声があがりました。

真ん中に天女が立っていてもおかしくない、そんな花でした。神々しくて、でもそそとして・・・。
そんな蓮の思い出と、夏の終わりに逝ってしまった父の思い出が交錯して、胸にしみる絵葉書をありがとう。
嬉しかったです。

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