先日、初九州の旅から帰ってきました。
11月16日に伊丹空港から熊本に降りて、レンタカーでの旅。
26日に宮崎から伊丹に帰ってくるまでを振り返ってみたいと思います。
前日まで忙しくしていたので航空券の手配も遅れてすべてがぎりぎり。
泊まるところもほとんど決めずに航空券とレンタカーだけを予約して篠山を出ました。
***1日目(16日)***
伊丹空港から熊本空港へ
さっそく数年前からニュースや新聞で取り上げられていて興味があった上乃裏通り周辺へ行ってみました。
想像していたよりもお店がパラパラでしたが、雑貨屋さんやファッション系のお店屋さんが多かった感じ。
本屋さんで九州の地図を買って、(旅先では必ず本屋さんに立寄ります。その地方でしか買えない雑誌なんかがあるので)
お菓子の材料店でくまさんのクッキー型を一つ買って、おしゃれな輸入食材店で夜ご飯とお世話になる予定の方々にお土産を買いました。
路面電車(これがレトロでかわいかった!)に乗って南阿蘇在住のMさんおすすめの『ゲストハウス熊本』に到着。宿泊代(3,000円)
このゲストハウスがとても良かったのです。
コーヒー店が事務所というか受付になっていて、地元の方や宿泊する人が集まって常連さんもはじめての宿泊者もなんとなく会話に交ざっていくという感じ。オーナーの方がとても気さくな方で雰囲気もとても良かったです。避難者も多く利用しているらしく福島の話しもよく聞いてくださいました。
地元情報などいろいろ相談に乗ってもらいました。はじめてのお宿がここでよかった。
***2日目(17日)***
ML繋がりで知り合った方が住んでいらっしゃる南阿蘇よりももっと奥の高森へ電車で移動。
残念ながら朝から大雨で景色はほとんど見えず。。。
初対面のMさんが駅まで迎えにきて下さる。
建築家の方で購入されたお家をご自分でリフォームしている最中でした。
細部までとても心地よくて工夫されていてセンスの良い、でも経済的なリフォームに感動!
この方は関東から避難されてきた方でした。原発や福島の話しは尽きず、、、。
お勧めのうどん屋さんで昼食をとり、車で南阿蘇を案内していただく。
カルデラの中にある集落である南阿蘇はそこにいるだけで大自然の雄大さを体感出来る。
夜は同じく関東から避難移住されたご家族4人を交えて鍋パーティー。
みなで祈りを捧げてからのお食事。あたたかい気持ちとおもてなしに感謝(涙)。
***3日目(18日)***
午前中南阿蘇を案内して頂いて、午後は熊本市の自然食品や衣料を取り扱っているお店『ピュアリー』へ
とても素敵なお店。代表の方ともお話することが出来て、こんなお店が近くにあったらどんなにいいかしらと思う。
お店によって消費者や生産者さんが育てられ、その方々によってお店が支えられ育てられるという循環が出来ていると感じた。
ちょうどお祭りをしていて特別講演会に参加する。生産者さんのお話や自然栽培についてのお話を伺う。
生産者さんの熱い想いが印象的でした。
以前から憧れていた明石農園さんにもお会いすることが出来た。
パンは売り切れていて残念だったけど、試食の豆腐ケーキとエビ芋(里芋)をごちそうになる。(すごく美味しかった!)
お会いしてすぐに、とても魅力的で気さくなお二人が大好きになった。
この日からレンタカーを借りる。
再びMさんのお宅に泊めてもらう。
***4日目(19日)***
2日間お世話になったMさんのお宅を出発。水車で小麦の製粉をしている大村水車さんを見学。
小麦の製粉は全て水車の力だけということでした。大きな小屋というか家2件分くらいのスペースに様々な機械がぎっしり詰まっていた。
昔ほど水量がなく、いまは精米などで動力も使っているとのこと。水源の町と言われているここも例外ではなくやっぱり自然な山や森が少なくなっているのかな。『自然派きくち村』というネットショップをされている『渡辺商店』に立ち寄る。雑多な感じが面白い。地元では有名らしい。
以前より行ってみたかった自然に寄り添った暮らしをされている生産者さんのお宅へ向かう。
思ったよりも遠かった‥。福島も広いけど熊本も広い!
途中、夏の豪雨の影響が所々に見られる。電車の線路はまだ復旧出来ていないところもあるという。大変だったのだなとあらためて思う。
なんとか約束の時間に到着。
そこは、私が15年以上前からしたかった暮らしをご夫婦で実践されていてそれはそれは素敵なところでした。
広大な自然林が残る土地に作物は豊かに実り、様々に工夫されている暮らし方は本当に素晴らしかった!
お二人のお話もとても面白くて、いつまででも居たい感じでしたが、まだ明るいうちに予約していた農家民宿へ出発。
再び南阿蘇へ。
とても素晴らしいロケーションにそのお宿はありました。
ご家族でそれはそれは丁寧な暮らしをされていました。
頂いたお夕飯と朝ご飯もとても丁寧に作られていて全部が最高に美味しかった!
ほとんどがご自分たちで作られた野菜やお米で作られたもの。それが最高に贅沢なのであった。
ここもやはり避難者が多く来るらしくいろいろ相談に乗って頂いた。
印象的だったことは『田舎に移住される時のポイントは自分が気に入ったロケーションのところにすることです。』ということ。
いろんなアクシデントや思うようにいかないことも多い田舎暮らしは、リタイヤ組も多いとのこと。
なので日々身を置くところが大好きかどうかはとても大切なのだということです。
私も感覚的にそう思っていましたが、言葉にして聞くとより想いがクリアになりました。
気持ちよく泊まらせて頂いての翌朝の散歩はお天気もよく最高にハッピーでした。
早朝の阿蘇山
今、こうして振り返ると、お天気やロケーションもさることながら、
出会う人出会う人にこころのこもったおもてなしを受けて、大切にされている事が感じられて、
心が満たされていることが一番ハッピーな気持ちになるんだろうなと想うのでした。
全ての出会いに感謝します。
前半はここまで。
次回は後半をお届けしま~す。