本日、高度急性期もしくは急性期の病床を持つ公立・公的医療機関等の再編・統合の再検証を要請される病院が発表され、あわら病院もその対象となりました。当院の場合、直接議論の対象となるのは全172床の2割に当たる34床の急性期病床ですが、がんなどの手術件数や救急搬送件数が少ないことなどで取り上げられたものと考えます。
当院の一般病床の稼働率は90%以上を示し、重症心身障がい児(者)、神経難病・リウマチ/膠原病・血液腫瘍などの難病疾患、難治性心不全や免疫不全など地域では他に代わるところがないニッチな診療分野で、多くの方に利用いただいております。また、周囲4㎞に他に医療機関がない医療過疎地域の診療施設としての診療機能も重要です。
超高齢化社会を迎え、地域医療連携を通して良質で効率的な医療サービス体制をつくることはきわめて重要なことです。当院は、従来より重症心身障がいや難病など医療度の高い慢性疾患に対するセーフティネット医療機関としての診療機能と、地域を支える在宅療養支援病院としての診療機能を果たしていくことが、最も地域のニーズに合うものと考えてきました。
すでに福井・坂井地域医療構想調整会議においても当院の診療構想を説明しておりますが、引き続き調整会議に積極的に参画し、皆さんのご意見を伺いながら当院の診療機能を生かした体制を完成させ、地域完結型のよりよい医療サービスづくりに貢献するつもりです。当院をご利用中の皆様におかれましては、どうぞご安心いただき、引き続き療養に専念いただきますよう、お願いいたします。
(院長)