少しづつ疲れと思わしきものが取れ始め、下痢症状からの回復、食欲も戻りか
け、あとは未だ残る眠気さえ無くなれば復調だ。
午後からは起きて写真の整理を始め、合間には山小屋のシイタケ採取に出か
けた。帰宅した日にバケツ半分、今日も同量の収穫があった。山への道すが
ら(たったの数分)蕾は堅そうに見えていた他所の家の梅が花を咲かせてい
た。僅か10日ばかりなのに、この時期は季節の時計を早く進めているようだ。
『草食系男子、肉食系女子』
松江を出るバスに乗る人の姿から、どうもこちらからの参加者は私たち二人らし
いと察せられた。集合場所は関空の団体旅行専用のブースで、ボツボツと人
が並び始めていたが、未だ時間はきていないので椅子に座って眺めていると、
大学生の卒業旅行ご一行様のようす。卒業する先輩に、後輩たちがお供をし
ているグループもあった。その仲間に私たち老夫婦がお邪魔させて頂く形の
ようだ。
合計38人のツアーで、男が7~8人と圧倒的に女子が多い。数の差だけでは
なく旅先で見た近年(10年スパンくらい)の男女気質の変化ぶりをたっぷりと見
せて貰った。
『草食系男子』『肉食系女子』とはよく言い当てた表現だ。TVなどではお馴染
みだが、若い人たちと数日間でも一緒に生活や行動を共にすることはなかった
ので、感覚として理解していた。だが、今回のグループでもかなり色濃くそれを
表していた。食事時の飲み物注文で、殆どの男子はアルコール類の注文なし、
女子は少数だがビールありワインあり。
癌病み上がりの爺さんは毎回『エフェス・ビール』あるいは『白ワイン』のご注文。
レストラン、観光地などでも非常におとなしく、馬やロバのよう、女子は我何事に
も動ぜずと、はしゃぎ過ぎのライオンや虎のよう。 私たちには、今風の人たち
に対するアレルギーはちっともないので、寛容な心で日々を過ごしたが、もっと
昔気質の尺度を以てすれば、口汚く罵りながら過ごしたに違いない。
Cappadokia