野菜苗のカタログを見いてたら、ザーサイの種が出ていた。十数年、見ているが初め
てのことだ。中国野菜と言えばターサイ、青梗菜が相場となっている。中華料理は好
きだが、この野菜を使った料理だから好きというものはない。だから、これらの種は売
っていたが栽培してみようとは思わなかった。
ザーサイは漬物風に加工した桃屋の商品が有名で、漬けただけの商品は少し専門
性の高い店でお目にかかる。塊が真空パックに詰められたものが一般的だが、私の
良く行く所では缶詰を売っており、これを買う。直径10㎝、高さ15㎝くらいの缶に、赤
い唐辛子の粉と一緒に漬けられたものがビッシリと入っている。
ザーサイはよく水洗いをして、薄切りにした後、塩抜きをする。塩抜きをしないでその
まま食べるとかなり塩辛いが、少しづつ食べるとご飯が進む。適度の塩加減にして漬
物として、チャーハンに入れたり、豚肉と一緒に炒め物にしたりとバリエーションは広
い。馴染のあるザーサイだが、栽培となると、こちらの気候と合うのかも分からないし、
育て方もサッパリだから、積極的にやろうとは思わなかった。
ところが、カタログによると栽培できるらしい。
困った時のネット頼みで調査してみると、特別なことは何もなく兎に角作ればいいの
だ。私たちが食べているのは根に当たる部分かと思っていたが、茎が太くなった物ら
しい。栽培過程で軟らかい葉、茎はサラダなどにもできると紹介されていた。
年が明け茎が大きくなったら、塩漬けにすると一年後くらいに、市販品のような色に
なる。
当然のことだが、最初は緑色だから、本当にザーサイ?と疑問符をつけたくなる。
種をまき、毎日ながめている内に芽が出てきた。子葉は小さい小さいもの、本葉が出
てきたものの未だ、あの大きなザーサイの苗には見えない可愛らしいものだ。
成長すると、一見してセロリのような姿になる。
ポット苗から畑に移殖にはもう少しかかりそうだが、生育が楽しみだ。