新聞の片隅に島根県の自殺率は全国6番目云々とあったが詳細に見てなかったか
ら正確なものかはっきりしない。しかし上位に位置していることは間違いない。
都道府県別の統計数値を見ると上位が常連になっている県もある。統計の取り方に
もよるのかもしれない。山梨県の富士山樹海は自殺の名所、発見された場所は山梨
県、本人は島根県、これはどこの数値に入れられるのだろうか。統計のことは別として、
私なんぞは煩悩の塊り故、当然のこと生への執着も強いから、病気になっても何とか
治そうと必死になっている。自分で自分の生命を断つのだから、私には考えられない
強い意志が働いているのだろう、としか想像できない。
この記事を見てから、自分の周りにあったことを思い返してみると、知人、友人に自殺
をした方が結構おられたのだ。同年代若しくは近くの方で6人、40代の人が1人これら
の人は知人よりも深い関係だ。この数字が高いものか低いものか知らないが、私には
高いように思われる。私の感覚では1人でも多いような気がするからだ。
自殺に至った本当の理由は分からない。何れの方々も真面目に仕事をし一生懸命に
生きておられたから、傍目から見ているだけでは重大な決意をしているようには感じら
れなかった。自殺に関する統計は警察庁、厚生省など色々なものがあり、新聞記事は
どれを使っていたのかわからないが、自殺率は10万人当たり何人が自殺をしたかを表
している。
平成23年、27.3%、24年速報値20.5%と減少傾向にあるようだ。県別による自殺事情の
違いがあるとは思えない。しかし秋田県は10数年もトップだったようで私の持つイメー
ジとは全く一致しない。行政としては原因究明、対策をと一生懸命だろうが肝心の理
由を語る人が居なくなっているから、推定の対策にならざるを得ないのでは。
5年生存率と闘っている身としては、とても残念なこととしか受け止めようがない。