2015年10月5日の記事ですが、全面的に書き換えます。
ミドリヒョウモンの♂です。
後翅裏面に、複数の白い筋があるのが、ミドリヒョウモンの特徴。
光に翅が透けて、綺麗なんだけど、それだけに種類を特定しづらい。
前翅表、後半の基部寄りに、翅脈に沿った黒線があります。
これが♂の特徴。
翅も大分、傷ついている。
近くにツマグロヒョウモン♀が来ていたので、ツマグロヒョウモンのオスかと思ってしまっていました。
分類:チョウ目タテハチョウ科ヒョウモンチョウ亜科
翅を広げた長さ:65~80mm
前翅の長さ:31~40mm
分布:北海道、本州、四国、九州
丘陵~山地
成虫の見られる時期:6月~10月(年1化・山地を除いて8月に夏眠する)
※夏眠ではなく、蜜源を求めて移動しているとの説あり。
卵(卵内初齢幼虫)または1齢幼虫で冬越し
エサ:成虫・・・アザミ類、ヒメジョオン、ノリウツギ、ウツギ、イボタノキ、リョウブ、セリ、シシウド、イタドリ、クリ、オカトラノオ、ヤマボウシなどで吸蜜する
吸水することも多い
幼虫・・・スミレ、タチツボスミレ・ツボスミレ、ニオイスミレ、ケマルバスミレなどスミレ科の植物。
若齢幼虫は蕾・若い果実を好む。
その他:後翅の裏面が薄緑色をしているヒョウモンチョウ。
外縁が白色を帯び、三本の太い白色の縦筋があって、ウラギンスジヒョウモンやオオウラギンスジヒョウモン、クモガタヒョウモン、メスグロヒョウモン♂と区別できる。
♂は前翅に、翅脈に沿った四本の太く黒い線がある。
これは発香鱗条で、性標。
♂は地色が橙赤色で、♀は黄色を帯びる。
♀は前翅端に白斑を持ち、翅表の黒斑が発達する。
中国地方から近畿地方にかけて、♀の地色が黄褐色で暗緑色を帯びる型が現われる。
ツマグロヒョウモンに次いで、よく見られるヒョウモンチョウの代表。
やや森林性で、渓流沿いの樹林や周辺の路傍にも多い。
路辺の水の染み出た斜面や湿地、人家の軒に群れをなして集まる。
求愛行動は、直線的に飛ぶ♀を、♂は♀の下方から追い抜いて急上昇し、再び♀の後方に回るを繰り返す。
♀が静止すると♂は触角で♀に触れ、交尾する。
羽化直後に交尾する場合と秋になってから交尾する場合がある。
秋に産卵する。
秋、平地に移動する♀が見られる。
交尾・産卵は午後に行うことが多い。
近似種よりも湿気の多いところに好んで産卵する傾向が強い。
食草に直接産むことは少なく、近くの異物に一卵ずつ産付する。
産卵から20~30日で孵化するが、幼虫は食草を摂食せずに越冬する。
翌春、スミレ類の芽立ちとともに摂食し始める。
幼虫は10月~5月に見られる。
トゲの生えた突起を多数持つ、典型的なヒョウモンチョウ類の幼虫。
他種より突起は細長い。
頭部は黒色、体は褐色で、頭のすぐ後ろに、二本の長い突起がある。
背中には、二本の黄褐色の縦線が走る。
昼間は食草の茎や根元近くの地面に潜み、夕刻から夜半に摂食する。
食草から離れて、周りの植物の上で休息する習性を持つ。
終齢幼虫の体長は約42~45mm。
4~6月に蛹化。
蛹は自然状態では、食草からかなり離れた太い枯れ枝の下や、樹幹の下部の窪みから発見された例があるようだ。
ヒョウモンヒメバチ、ノコギリハリバエ、カイコノクロウジバエなどに寄生される。
参考:茨城の昆虫生態図鑑(メイツ出版)
ポケット図鑑日本の昆虫1400①(文一総合出版)
学研の図鑑LIVEPOCKET幼虫(学研プラス)
検索入門チョウ①(保育社)
原色日本昆虫生態図鑑Ⅲチョウ編(保育社)
昆虫館
十勝の川の生き物たち 十勝の川生物図鑑
芋活.com
かたつむりの自然観撮記
ミドリヒョウモンの♂です。
後翅裏面に、複数の白い筋があるのが、ミドリヒョウモンの特徴。
光に翅が透けて、綺麗なんだけど、それだけに種類を特定しづらい。
前翅表、後半の基部寄りに、翅脈に沿った黒線があります。
これが♂の特徴。
翅も大分、傷ついている。
近くにツマグロヒョウモン♀が来ていたので、ツマグロヒョウモンのオスかと思ってしまっていました。
分類:チョウ目タテハチョウ科ヒョウモンチョウ亜科
翅を広げた長さ:65~80mm
前翅の長さ:31~40mm
分布:北海道、本州、四国、九州
丘陵~山地
成虫の見られる時期:6月~10月(年1化・山地を除いて8月に夏眠する)
※夏眠ではなく、蜜源を求めて移動しているとの説あり。
卵(卵内初齢幼虫)または1齢幼虫で冬越し
エサ:成虫・・・アザミ類、ヒメジョオン、ノリウツギ、ウツギ、イボタノキ、リョウブ、セリ、シシウド、イタドリ、クリ、オカトラノオ、ヤマボウシなどで吸蜜する
吸水することも多い
幼虫・・・スミレ、タチツボスミレ・ツボスミレ、ニオイスミレ、ケマルバスミレなどスミレ科の植物。
若齢幼虫は蕾・若い果実を好む。
その他:後翅の裏面が薄緑色をしているヒョウモンチョウ。
外縁が白色を帯び、三本の太い白色の縦筋があって、ウラギンスジヒョウモンやオオウラギンスジヒョウモン、クモガタヒョウモン、メスグロヒョウモン♂と区別できる。
♂は前翅に、翅脈に沿った四本の太く黒い線がある。
これは発香鱗条で、性標。
♂は地色が橙赤色で、♀は黄色を帯びる。
♀は前翅端に白斑を持ち、翅表の黒斑が発達する。
中国地方から近畿地方にかけて、♀の地色が黄褐色で暗緑色を帯びる型が現われる。
ツマグロヒョウモンに次いで、よく見られるヒョウモンチョウの代表。
やや森林性で、渓流沿いの樹林や周辺の路傍にも多い。
路辺の水の染み出た斜面や湿地、人家の軒に群れをなして集まる。
求愛行動は、直線的に飛ぶ♀を、♂は♀の下方から追い抜いて急上昇し、再び♀の後方に回るを繰り返す。
♀が静止すると♂は触角で♀に触れ、交尾する。
羽化直後に交尾する場合と秋になってから交尾する場合がある。
秋に産卵する。
秋、平地に移動する♀が見られる。
交尾・産卵は午後に行うことが多い。
近似種よりも湿気の多いところに好んで産卵する傾向が強い。
食草に直接産むことは少なく、近くの異物に一卵ずつ産付する。
産卵から20~30日で孵化するが、幼虫は食草を摂食せずに越冬する。
翌春、スミレ類の芽立ちとともに摂食し始める。
幼虫は10月~5月に見られる。
トゲの生えた突起を多数持つ、典型的なヒョウモンチョウ類の幼虫。
他種より突起は細長い。
頭部は黒色、体は褐色で、頭のすぐ後ろに、二本の長い突起がある。
背中には、二本の黄褐色の縦線が走る。
昼間は食草の茎や根元近くの地面に潜み、夕刻から夜半に摂食する。
食草から離れて、周りの植物の上で休息する習性を持つ。
終齢幼虫の体長は約42~45mm。
4~6月に蛹化。
蛹は自然状態では、食草からかなり離れた太い枯れ枝の下や、樹幹の下部の窪みから発見された例があるようだ。
ヒョウモンヒメバチ、ノコギリハリバエ、カイコノクロウジバエなどに寄生される。
参考:茨城の昆虫生態図鑑(メイツ出版)
ポケット図鑑日本の昆虫1400①(文一総合出版)
学研の図鑑LIVEPOCKET幼虫(学研プラス)
検索入門チョウ①(保育社)
原色日本昆虫生態図鑑Ⅲチョウ編(保育社)
昆虫館
十勝の川の生き物たち 十勝の川生物図鑑
芋活.com
かたつむりの自然観撮記
10月ともなれば、チョウの季節もそろそろ終わり。
長生きのチョウなので、翅はもう、ボロボロです。