KONASUKEの部屋

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ベニシジミの求愛とハラスメント回避20190914

2020年02月12日 | チョウ目
ベニシジミの求愛行動と思われます。

翅を広げたオスがメスにアプローチ。

しかし、メスは翅を閉じたまま

逃げてしまった。

さらに追いかける。

どうやら、メスにその気はなさそうです。

メスが翅を開かないという行動は、オスのしつこい求愛(ハラスメント)に対する回避の意味があるそうです。
翅を閉じることで、オスから求愛されることが減ったという研究結果があります。
ベニシジミのメスは通常、生涯で1回しか交尾しないのだそうで。
翅を閉じる行動は、主に一度交尾したメスで観察され、一度も交尾していないメスでは観察されなかったとのこと。
そのため、この行動は、オスを選択(求愛行動の能力が高いオスを選ぶ)しているのではなく、オスのしつこい求愛(ハラスメント)を回避するための行動と見られています。

分類:チョウ目シジミチョウ科ベニシジミ亜科
前翅の長さ:13~19mm
翅を広げた長さ:25~35mm
分布:北海道、本州、四国、九州
   平地~山地
成虫の見られる時期:3月下旬~11月(年3~4化)
          幼虫で冬越し
エサ:成虫・・・各種の花の蜜
   幼虫・・・スイバ、ギシギシの葉
その他:食草の生息する明るい草原などに広く見られる普通種。
    昼行性。
    短日型は明るい色、長日型は暗い色になる。
    地域によっては、後翅の水色斑がない個体も居る。
    メスはオスより大型で、翅が丸みを帯びる。
    人の腰の高さほどを飛び、翅を半開きにして止まることが多い。
    長日型のオスは、自分の縄張りに入ってきた他のオスを追いかけ、クルクルともつれ合いながら飛ぶ(卍ともえ飛翔)。
    英語圏ではSmall Copper(小さな銅貨)と呼ばれる。
    メスは通常、生涯一度しか交尾しない。
    一度交尾したメスは翅を開かないことで、オスの求愛を拒否する。
    メスは産卵の際、食草に止まって、後ずさりしながら食草に潜り込み、葉柄や茎などに1卵ずつ産む。
    幼虫は秋に気温が下がると食草を降り、落ち葉のすき間や石の下、食草の根元付近などで越冬するが、冬でも暖かい日には摂食する。
参考:Σこんちゅーぶ!
   茨城の昆虫生態図鑑(メイツ出版)
   ポケット図鑑日本の昆虫1400①(文一総合出版)
   かたつむりの自然観撮記


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