ヒガシキリギリスの♂。
「ギーッ、チョン」とか「チョン、ギース」とか「チッ、ズリーッ」など、鳴き声について、色々な記述が見られます。
音に最も近いのは、「チッ、ズリーッ」かな?
何か「チェッ、ズルい!」っぽく聞こえますけどね。
実際、「チッ」って音は人間の舌打ちに似ていて、KONASUKEは撮影のため、舌打ちしながらキリギリスに近づきました。
効果の程は?ですけど(笑)
鳴き声は主に、「チッ」が先に発音されて、そのあと、長い「ズリーッ」が来る感じです。
なのになぜ、「ギーッ、チョン」という記述が見られるのでしょう?
KONASUKEが思うに、これは「聞きなし」のためなのではないか、と。
日本では、キリギリスの鳴き声を、機織りの音として聞きなしてきました。
機織機(はたおりき)の「ギーッ、パッタン」っていう音になぞらえているから、「ギーッ」が先に来るんでしょうね。
ウグイスは「ホー、ホケキョ」、恐らくは「法、法華経(ほっけきょう)」と鳴いているという聞きなしですし。
ホトトギスは「テッペンカケタカ(天辺欠けたか?)」「トッキョキョカキョク(特許許可局)」、最近では「レッスンゴレライ」という、大胆な聞きなしもあるようです。
要は、本来、日本語では鳴いていない生物の鳴き声を、身近な音や言葉に置き換えて聞いているワケですね。
一体、百年後の日本人は、どんな聞きなしを発明するんでしょうね?(笑)
分類:バッタ目キリギリス上科キリギリス科キリギリス亜科キリギリス属
体長:26~42mm(翅の端まで含む)
分布:本州(青森県~岡山県)、淡路島
茨城県では、平地では少ない。
丘陵~山地、河原~海岸に多い。
※本州西部、九州北部にはニシキリギリスが分布する
成虫の見られる時期:7月~9月初旬
卵で冬越し
エサ:成虫・・・草の葉、種、昆虫(肉食性が強い)
幼虫・・・花粉や花びら、草の葉、種、小昆虫(次第に肉食が強くなる)
その他:体は緑色か淡褐色で、翅の側面に黒い点が並ぶ。
♀の産卵管は、少し上向きに反った長い刀型。
前・中脚脛節下面にトゲがあり、捕食に役立つが、後脚腿節下面にはない。
鳴く虫というと秋を思い浮かべるが、どちらかと言うと夏の鳴く虫(鳴くのは♂だけ)。
一般的に「キリギリス」と呼ばれる種には、主に近畿以西に分布するヒガシキリギリスと、主に近畿より西に分布するニシキリギリスに分けられる(1997~)。
ヒガシキリギリスは、
・緑色の個体が少ない
・翅が腹端に届かないことが多い
・翅の幅が広く、黒斑が多い
などの特徴はあるが、両者を見た目で識別するのは困難。
ヒガシキリギリスの方が、鳴き声の周波数がやや高い。
丘陵~山地、河原~海岸のススキやヨモギの草原や土手などで見られる。
都市近郊では減少傾向にある。
鳴き声は「チョン・ギース」「ギーッ・チョン」などと聞きなされる。
「イソップ物語」では怠け者だが、日本では「機織虫(はたおりむし)」とも呼ばれる働き者。
気温の高い日中に鳴いているが、警戒心が強く、近づくと、藪の中に向かって跳び、姿を隠す。
また、後脚が取れやすく、逃げられることが多い。
生息場所で夜に探すか、早朝で気温の高くない時間帯が、観察・採集しやすい。
成虫の寿命は2カ月程度。
♀は土中に産卵管を差し込み、一個ずつ産卵する。
一匹の♀が平均200個ほど産む。
卵は長さ5mm、幅1.2mm程で、細長く大きく、薄い飴色をしている。
孵化には適切な温度の上下が適切な回数加わることが必要で、最長4年を要することもある。
春に孵化し、花や草の葉の上で見かけることが多い。
幼虫の内は個体数も多く、藪の植物も少ないので、発見しやすい。
幼虫は背中に二本の黒い筋がある。
(ヤブキリ幼虫は一本)
参考:茨城の昆虫生態図鑑(メイツ出版)
ポケット図鑑日本の昆虫1400①(文一総合出版)
図鑑日本の鳴く虫(エムピージェー)
虫ナビ
おおきくなあれ(大日本図書)
しずおかみんなの しぜんたんけんてちょうほか
「ギーッ、チョン」とか「チョン、ギース」とか「チッ、ズリーッ」など、鳴き声について、色々な記述が見られます。
音に最も近いのは、「チッ、ズリーッ」かな?
何か「チェッ、ズルい!」っぽく聞こえますけどね。
実際、「チッ」って音は人間の舌打ちに似ていて、KONASUKEは撮影のため、舌打ちしながらキリギリスに近づきました。
効果の程は?ですけど(笑)
鳴き声は主に、「チッ」が先に発音されて、そのあと、長い「ズリーッ」が来る感じです。
なのになぜ、「ギーッ、チョン」という記述が見られるのでしょう?
KONASUKEが思うに、これは「聞きなし」のためなのではないか、と。
日本では、キリギリスの鳴き声を、機織りの音として聞きなしてきました。
機織機(はたおりき)の「ギーッ、パッタン」っていう音になぞらえているから、「ギーッ」が先に来るんでしょうね。
ウグイスは「ホー、ホケキョ」、恐らくは「法、法華経(ほっけきょう)」と鳴いているという聞きなしですし。
ホトトギスは「テッペンカケタカ(天辺欠けたか?)」「トッキョキョカキョク(特許許可局)」、最近では「レッスンゴレライ」という、大胆な聞きなしもあるようです。
要は、本来、日本語では鳴いていない生物の鳴き声を、身近な音や言葉に置き換えて聞いているワケですね。
一体、百年後の日本人は、どんな聞きなしを発明するんでしょうね?(笑)
分類:バッタ目キリギリス上科キリギリス科キリギリス亜科キリギリス属
体長:26~42mm(翅の端まで含む)
分布:本州(青森県~岡山県)、淡路島
茨城県では、平地では少ない。
丘陵~山地、河原~海岸に多い。
※本州西部、九州北部にはニシキリギリスが分布する
成虫の見られる時期:7月~9月初旬
卵で冬越し
エサ:成虫・・・草の葉、種、昆虫(肉食性が強い)
幼虫・・・花粉や花びら、草の葉、種、小昆虫(次第に肉食が強くなる)
その他:体は緑色か淡褐色で、翅の側面に黒い点が並ぶ。
♀の産卵管は、少し上向きに反った長い刀型。
前・中脚脛節下面にトゲがあり、捕食に役立つが、後脚腿節下面にはない。
鳴く虫というと秋を思い浮かべるが、どちらかと言うと夏の鳴く虫(鳴くのは♂だけ)。
一般的に「キリギリス」と呼ばれる種には、主に近畿以西に分布するヒガシキリギリスと、主に近畿より西に分布するニシキリギリスに分けられる(1997~)。
ヒガシキリギリスは、
・緑色の個体が少ない
・翅が腹端に届かないことが多い
・翅の幅が広く、黒斑が多い
などの特徴はあるが、両者を見た目で識別するのは困難。
ヒガシキリギリスの方が、鳴き声の周波数がやや高い。
丘陵~山地、河原~海岸のススキやヨモギの草原や土手などで見られる。
都市近郊では減少傾向にある。
鳴き声は「チョン・ギース」「ギーッ・チョン」などと聞きなされる。
「イソップ物語」では怠け者だが、日本では「機織虫(はたおりむし)」とも呼ばれる働き者。
気温の高い日中に鳴いているが、警戒心が強く、近づくと、藪の中に向かって跳び、姿を隠す。
また、後脚が取れやすく、逃げられることが多い。
生息場所で夜に探すか、早朝で気温の高くない時間帯が、観察・採集しやすい。
成虫の寿命は2カ月程度。
♀は土中に産卵管を差し込み、一個ずつ産卵する。
一匹の♀が平均200個ほど産む。
卵は長さ5mm、幅1.2mm程で、細長く大きく、薄い飴色をしている。
孵化には適切な温度の上下が適切な回数加わることが必要で、最長4年を要することもある。
春に孵化し、花や草の葉の上で見かけることが多い。
幼虫の内は個体数も多く、藪の植物も少ないので、発見しやすい。
幼虫は背中に二本の黒い筋がある。
(ヤブキリ幼虫は一本)
参考:茨城の昆虫生態図鑑(メイツ出版)
ポケット図鑑日本の昆虫1400①(文一総合出版)
図鑑日本の鳴く虫(エムピージェー)
虫ナビ
おおきくなあれ(大日本図書)
しずおかみんなの しぜんたんけんてちょうほか
代表的な秋の鳴く虫ですのに。
KONASUKEが子どもの頃の図鑑では分けられていなかったので、後に分けられたんでしょうね。
鳴く虫の姿を探すのは難しいですよね。
声はすれども姿は見えず(笑)
なかなかキリギリスを見る機会も、声を聞く機会もなく寂しい思いです。
東西に分布している事は私も知りませんでした。
聞きなしのお話大変興味深いです。
もう一度実際に聞いてみたくなりました😀
私は野鳥の声のほうですが、ホトトギスはどうしても「テツペンカケタカ」とは聞こえません🤣
1番近いのは 「トッキョトカキョク」'でしょうか😅
やっぱり、草原も減って、出あえる機会が減ってるんですかねぇ。
草は生えてても、管理されず荒れていたりね。
聞きなしの話は、今回、一番言いたかったところなので、関心を持って頂き、とても嬉しいです。