カヤック コウノトリのブログ

大阪にあるカヤック屋さんのブログです。

カヤックの事故について考える

2024-04-29 08:00:00 | スキル
2024年4月1日に琵琶湖の湖北でカヤックの死亡事故が御座いました。

関西圏でカヤックの死亡事故はほぼ琵琶湖の湖北で起こっております。

約2~3年に1名が亡くなられているかと思います。


琵琶湖につきましてはガイドの間で言われているのが海より荒れる

私自身が琵琶湖で痛い目に合ったことは無いのですが、たいしたことのない風の強さでも
意外と波が立つのが経験であります。

風の強さは感覚ですが、海で風速5m程で立つ波が琵琶湖では3~4m程で立つように思えます。


京都新聞の記事を転載致しますが、不適切と指摘があれば削除致します。

1日午後5時10分ごろ、滋賀県高島市マキノ町沖の琵琶湖で、カヌーに乗っていた奈良県平群町の会社役員の男性(71)が行方不明になったと110番があった。滋賀県警高島署や高島市消防本部などが捜索し、男性が乗っていたとみられるカヌーを沖合で発見したが、男性は見つからなかった。同署などは1日の捜索を打ち切り、2日朝から再開する。
 同署によると、男性は友人3人と正午ごろから3艇のカヌーで琵琶湖を北上していたが、1人乗りしていた男性は、午後4時半ごろにマキノ町知内沖約50メートルで目撃されて以降、行方が分からなくなったという。


上記の内容を見る限りお昼から夕方にかけてのツーリングってのが琵琶湖では良くない判断だったのかと思います。ある程度の経験を持った方であれば問題無いのかもしれませんが基本お昼から風が強くなるのはセオリーなのですが琵琶湖は比叡山からの吹き下ろし(西風)が特に強く初心者のお客様から琵琶湖の事を聞かれると午前中に終えるようにとお伝えしております。


また、琵琶湖でよく見かけるのがフィールドに合わないカヤックを使用されているケースが多く見受けられます。

シットオンカヤック リバーカヤック インフレータブル(ダッキー・パックラフト)など

上記のカヤックは基本的にスピードの出ない乗り物ですので帰りに強い向かい風になると戻ることは難しいかと思います。

琵琶湖の西側は比叡山を含む山間部が多く基本西風になりやすい傾向にあります。

大阪方面からのアクセスは西側は湖西道路もあり目的地は琵琶湖の西側のどこかになり特に高島市周辺に集中しており知内浜キャンプ場周辺や海津大崎や白髭神社の鳥居や沖の白石など多くの方がカヤックを楽しまれていると思います。

西風が吹きやすい場所は出発時には追い風でスイスイーと進んで行きますが帰りは向かい風で苦労するパターンです。大半は頑張って漕いで何とか戻れましたって感じで終われますが力尽きて漕ぐのをやめるとどんどん東へ流されていきます。

事故の多くは流されてひっくり返って翌朝に対岸の彦根側へ漂着しているのが大半かと思います。



琵琶湖での事故で多く見るのが通報時間が遅い事

琵琶湖での捜索は警察もしくは消防になるかと思いますが捜索時間のリミットは日没の17時ごろで夏場では18時頃かと思います。薄暗くなり始めたら捜索はいったん打ち切られ翌朝の日の出後から再捜索になります。

捜索の依頼については自分たちで探してからではなく見失った時点で直ぐに通報するのが理想です。

季節(水温)にもよりますが通報が早ければ早い程助かる可能性が上がります。


また、再乗艇ができるから通報しないことも多くあります。

荒れて沈しているかぎり再乗艇してもまた沈する可能性があります。


再乗艇を失敗して体力を失っていくことを考えれば再乗艇をしないという判断もあると思います。
水温が高ければ流されて待つのも良いかと思います。


大事なことは、当日の天気予報や風予報を調べて適切な判断をすること。
悪い予報が出ている中で天候が回復するかもしれないから現地で最終判断
ってのはもっての外です。

外れるかもしれない天気予報ですが信じるしかないんですよね。

あと、パドリングスキルやリカバリー系のスキルを持つこと
言葉では伝えることが難しいので信頼のおけるガイドさんの下で適切なスキルを身に付けてくださいね。
決してユーチューブで勉強したから大丈夫ってのは止めてくださいね。
ユーチューブ上でこの内容は凄いなと思えるのは極僅かで結構いい加減な内容が多いと思います。


そして一番大事なのは絶対に水没しない連絡手段を持つこと

私は防水性能の高いスマートフォンにスマホサイズのジップロック+防水ケースで防水性能を高めております。

上記の3つは単体では完全防水ではありませんので3つ重ねることによって完全な状態に近づけるかと思います。

ジップロックは商品名なのであれですが、100均などで丁度良いサイズの物を探してストックしております。

また、スマホの防水ケースは1年に1回は新しい物に交換しております。防水ケースは1000円ぐらいの安物ではなく信頼のおけるメーカーの物を使うのがお勧めです。

ジップロックに入れて防水性能を高めても操作ができるかの確認も忘れずにしてくださいね。

指紋認証など付けている場合はツーリング前に一時的に解除するか指紋と顔以外の認証も出来るようにしておくのが良いかと思います。


事故の多くは天気予報では風の強い予報が出ているにも関わらずツーリングを行っているのが原因ですので無理せず中止にする勇気をもって頂ければと思います。
















大阪キャンピングカーショーのお手伝い

2024-04-26 14:41:34 | イベント
8年ほど前までインテックス大阪で開催されておりましたアウトドアフェスティバルで行っておりましたお子様向けのカヤック体験を2024大阪キャンピングカーショーでも同じ内容の物をお手伝いに行ってまいりました。







アウトドアフェスティバルの時は朝からお客様が途切れることなく体験を行いスタッフの休憩が取れないなどが合ったので今回は少し制限を付けさせて頂き楽しんで頂きました。





小さなお子様は親御様と一緒に乗って頂きました。




一人乗りの最年少は3歳だったのですが、お一人でスイスイ漕げないのでスタッフが付きっ切りでサポート





プールの設置と解体にかかる費用は100万円程だったようでコウノトリ1社では開催不可ですね・・・



2日で約300名様の皆様にカヤックを楽しんで頂けましたが、関西ではカヌー・カヤックの体験を出来る場所は殆どなく参加者様からはもっと乗れる機会を作って欲しいと要望を頂きましたが企業様のサポートが無ければ難しい所ですね。

近場でのカヌー・カヤック体験は年に2回(春・秋)淀川の西中島河川公園でカヌー体験が行われております。

また、昨年の11月にお手伝いさせて頂きました三田・青野ダムでのカヤック体験も定期的にイベントが開催されているみたいですので以下のサイトで確認してみてくださいね。

北摂里山博物館
https://hitosato.jp/

参加費は無料なのですがお申込みが多く抽選は結構な倍率みたいです。


探せばあるのですが、中々目にすることも無いので頑張って検索してみてくださいね。





2024年4月からの店舗営業につきまして

2024-04-06 15:52:22 | 店長のページ
近年の物価高の影響からか物が売れない状況となっておりますが、カヤック屋さんにも影響が大きく出ております。

カヤックコウノトリは個人店舗なのでボチボチと営業をしておりボチボチとご注文を頂いているのですが
例年に比べると酷い状態が続いております。

一言でいうと、めちゃくちゃ暇ってことですので天気の良い平日はどこかに漕ぎに行こうかと思っております。

店舗を持って営業するようになってからは思うように漕ぎに行けないことが増えてストレスを抱えておりましたので
この暇な状態を有効に使うべく平日の店舗の営業につきましては事前連絡を頂いた上での予約制とさせて頂きます。

なので天気の良い日は告知なくお休みを頂いてどこかに漕ぎに行っている可能性が高いので
事前の確認は携帯へのお電話かメールもしくはラインでご連絡頂けましたらと思います。


mobile 090-8386-9214 

mail kayak@kono-tori.com

LINE ID kayak-kono-tori


よろしくお願いいたします。

カヤックコウノトリ 中岡

納品ついでに香川県でシーカヤック

2024-04-01 08:00:00 | 店長のページ
とある日曜日の午前中に足漕ぎのフィッシングカヤックを東かがわ市の客様に2艇納品し

その足で高松の庵治へ





天気が良ければ男木島灯台キャンプ場で1泊の予定でしたが翌日が
強風予報でしたので日帰りツアーに


スタートが12時30分頃でしたので10km程のコース設定で
大島→鎧島→兜島→稲毛島→ゴールの最短距離






出艇場所の目の前が航路となっておりますので注意しながら進んで行きます。



高松市街地


女木島


男木島

男木島の北側には無料のキャンプ場があり以前から目を付けていて昨年の直島の下見の時に
岡山県側からのアクセスの下見をしましたがへの字の航路で運良く船舶の航行が途切れない限り
渡るのはかなり難しいですが、庵治からだと小豆島の土庄からのフェリーのみなので安心して
渡れそうな感じ







兜島から稲毛島へ渡っていると小豆島からのフェリーが・・・

速度差は10倍近くあるので遥か彼方に見えていても直ぐに目の前に来るので怖い



今度は稲毛島からゴールへ向かうときに高松から出てきたジャンボフェリーが・・・

結構余裕を持って渡ったつもりだったけど、ちょっと迷惑かけたかも・・・


稲毛島の北側を通る航路と南側を通る航路があるので注意が必要ですね。



とても良い場所なのですが、小豆島からの航路が3つとジャンボフェリーが
通るので時刻表などで事前確認が必要かもしれませんね。





2時間で10km程でした。