まちおもい帖2

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消滅可能都市からの脱却を目指す豊島区

2014-11-20 00:34:50 | 日記
増田寛也前岩手県知事(元総務相)が座長を務める日本創成会議の人口減少問題検討分科会が、2014年5月に、2040年までに20~39歳の若年女性が半減し、行政機能の維持が難しくなるとみられる自治体を「消滅可能都市」としてリストアップ。
うち、東京23区では、唯一豊島区が挙げられた。
豊島区は、早速、区長を本部長とする「豊島区消滅可能性都市緊急対策本部」を設置し、要因を分析するとともに、人口減少社会に対応するための対策について検討した。
緊急対策本部は、人口減少社会に対応するための政策・施策を「豊島区持続発展都市推進本部」で本格的に検討するため、発展的に解消された。

検討してみると、豊島区の人口は増えている、しかし、豊島区は、20代の流入人口が多く、20代に住んでいた女性がそのまま住み続け、子供を産み、育てるにはどうしたらよいかということが課題と考えられた。
そこで、暮らし、子育てをする女性に「選ばれるまち」を目指すための、総合的な対策を検討しようということになった。

こうした流れのなかで、2014年7月には、「としま100人女子会」を開催したり、リノベーションに実績のある若い人たちの企画により、この11月15日・16日に「まちのトレジャーハンティング@豊島区」が開催された。私は、この2日間のイベントに参加してみた。

町を歩いて宝物(見方を変えると宝物になりそうなもの)を探すというのをやってみたかったということがある。
また、西東京市でも空家問題があると言われており、リノベーションに実績にある人達のやり方を知りたかったということもある。

A~Gまで、7組に分かれ、それぞれ7~8人くらいが集まり、初日の朝に地域を割り振られて、その地域を探索した。
私はなんとなく、昔、赤瀬川原平や南伸坊などがやっていた無用の長物(オモシロ物件)を探すような気でいたが、今回は、「20~39歳の女性がそのまま豊島区に居続けるための方策を探る」というお題があるので、必ずしも、オモシロ物件を見つけ出すという訳ではなかった。

私が振り当てられたFチームの場所は、東長崎。チームには、トレジャーハンターとして他地域でリノベーションの実績がある人と豊島区の子育て中の母親の2人がリーダーとして割り振られていた。
出掛ける前に自己紹介をし、たまたま東長崎に住んでいる不動産屋、東長崎近くに住んでいてよくジョギングをしている男性という土地勘のある人がいることが分かった。彼らのお陰で効率よく回ることができ、地域のエピソードも知りやすかった。

また事前に、子育てママにどんなものが欲しいかという意見をある程度出してもらった。
・子供がのびのび遊べる場所
・病院
・子供服、育児用品の買える(交換できる)場所
・ママ、子供の交流スペース
・地域のコミュニティがあって子ども達を見守ってもらえる場所
・ただ安心して育てるというだけでなく、子供達がアートや科学に触れて将来の夢を育める場所・・などなどが出された。

ママの意見を頭に入れながら、それを実現できる可能性のある「何か」(磨けば宝になるもの)を探しにでかけた。

朝の10時半くらから夕方の4時半くらいまで、間に一時間ほど昼食を取りながら話し合いはしたものの、かなりハードなまち歩きとなった。

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