まちおもい帖2

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自治体トップ交流会:道の駅にみるしたたかさ

2014-11-23 19:30:54 | 日記
法政大学地域研究センターで「自治体トップ交流会」があるというので、傍聴するつもりででかけた。
10くらいの首長さんが集まって、基調講演を聞いたり、首長さん同志が意見交換するという集まりだった。

基調講演で、茂木町の町長さんが道の駅のお話をしてくれた。実家?が魚関係の仕事をされているとかで、かなりビジネスマインドのあるお話だった。

・自宅用の農薬をあまり使わない農産物を出してもらっている。これが人気。量が少ないので、午前中で売れてしまう。午後にも仕入れることを考えないとと思っている。農協を通していない。
・駐車場の増加に応じて売上が上がってきたが、そろそろ限界。加工場も作ったし、まちの駅など、別の展開をしようと考えている。
・ミニギャラリーで盆栽や山菜などの展示をやると人気。
・本屋を作ったら、結構売れている。自分の名前が達也なのでTATSUYAという名前にしたら、TSUTAYAと間違えてくれるのではないかと思ったが、やはり辞めた(笑)。
・とちおとめを使ったアイスクリームが売れている。
・惣菜もやっているが、これはセンスが重要で、センスの良い人がつくると売れ行きが変わるということが分かった。
・隣に防災館を作って、備蓄や展示をしているが、道の駅で買った惣菜弁当などをここで食べたり、職員が休憩することもできる。
・最初から経理士さんに診断をしてもらい、採算の悪いところは見直すなどし、今では、どの部門も黒字化できた。棚卸もきちんとやっている。
・海士町の町長さんのご本を読み、町が自分でビジネスをやれるようにしないとと思って自分もやっている。
・能あるものは知恵を出せ、能のないものは汗を流せといっているが、皆汗ばかりながしている(笑)

参加されていた愛媛県内子町も、道の駅が上手く行っているようだ。単に農産物を売るだけでなく、川で遊べる、森を楽しめるなど、農村の暮らしにも触れられるのが特徴らしい。

また、和歌山県古座川町には、道の駅が3つあって、1つは、観光名所で行き止まりのところにあり、もう一つは、旧村の中心地でヘリポート、役場支所、集会所などもある。もう一つは、グランドゴルフができるグランドが2面あって、町民がそこに集まりやすいとのこと。

要は、道の駅という名前は同じでも、それぞれの自治体にとって必要なものや機能を併せ持つようにしているようだ。これは、自治体のしたたかさなのだろう。

その後、話は、ふるさと納税に及び、各地域が高価な物産提供で納税してもらうようにしているが、これは、本来の趣旨とは違うのではないかなどの議論が出た。議会が他地域を取り上げて、自分のところももっと高価な物産を提供してはどうかとせっつくが・・・とのこと。











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