ディープ・デモクラシー・センター主催、塩見直紀さんの「半農半Xという生き方」についての講演会に参加してきた。
実は、私は、塩見さんの本を読んだことはなく、「半農半Xという生き方」というのを彼の趣旨とは違うように捉えていた。
失われた20年?若い方の働き場所が2極化し、グローバル社会で身をすり減らして働くか(高収入)、身をすり減らすのは同じでも短期雇用で年収は上がらず低所得に甘んじなければならないといったやるせない時代の中で、「何とか食べ物を確保しながら、低くてもなんとか収入を得て暮らすこれからの暮らし方」を示しているのだと思っていた。
そうしたら、もっと前向きな生き方を示しているというのが分かった。
「X」というのに、塩見さんは、「天職」「ミッション」という言葉を当てはめている。そして、ワークショップ(受講生の自己紹介*)では、①好きな場所、活動フィールド、故郷と②大好きなこと、得意なこと、気になるテーマを書かせて発表させた。
「X」は、稼ぎになるものだが、それは、嫌なことをやるのではなく、お金は少なくとも、せっかく生きているならやりたいこと、やると楽しいこと、一番大切と思うこと・・・などを表しているらしい。
稼ぎが少なければ(持続可能性)を考えれば、暮らしを小さくしていけばよい。
そして、綾部の高齢の女性の事例を挙げてお話された。彼女は、夫が亡くなり、広い家に住んでいたが、そこに、若い人にやってきてもらってにぎやかにしたいというので、農家民宿を始められたという。
家はある、田舎なので布団もあるというのでコストは、かからない。彼女は、人生経験があり、かつ聞き上手なので、若い子が泊まりに来て、いろいろなことを質問されたり、相談されるようになり、農家民宿はにぎわったという。
この例のように、農家民宿の主は、彼女にとって「天職」だったと言える。
人は気が付かないが、なにかしら、それぞれ得意なことがあり、それが人を助けたり、励ましたりする。メーテルリンクの青い鳥のように、遠くにある「やりたいこと」ではなく、その人の「天職やミッション」は、実は備わっていたり、身近にある。生物多様性と同じく、使命多様性があるという。
ちなみに、「農」は、身の丈に合ったやり方をすればよくて、鉢植え1本からでも良いし、ベランダ菜園でもよいし、市民農園を借りるでも良いとのことだ。
塩見さんは、「半農半X」という考え方を京都府の綾部で実践しているが、こうしたコンセプトを日本中に、世界中に広めたいと願っている。
だから、この言葉や考え方を独り占めしようとか、これで儲けようとは思っていないで、広めて欲しいと思っている。
台湾でも翻訳が出て、中国でも出版された。この考え方が高成長している中国で受け入れられるのかと思ったら、生き方というよりも、食の安全というようなことから、知的な人たちがこうした暮らしを求めるようになっているという。
ヨーロッパでは、すでに、休日には、貸農園で過ごす暮らしが一般化している。
綾部の事例88を集めた本も出したが、これは、東京23区なら23冊出ればよいと思っているし、中国なら、33区分出来るのではないかと予感しているという。
*自己紹介をすれば戦争はないはず・・との考え方から、全員に自己紹介をさせた。確かに、昔の武士は、名乗り合って1対1で戦ったけど、今の戦争は、一人ひとりの顔が見えない。
実は、私は、塩見さんの本を読んだことはなく、「半農半Xという生き方」というのを彼の趣旨とは違うように捉えていた。
失われた20年?若い方の働き場所が2極化し、グローバル社会で身をすり減らして働くか(高収入)、身をすり減らすのは同じでも短期雇用で年収は上がらず低所得に甘んじなければならないといったやるせない時代の中で、「何とか食べ物を確保しながら、低くてもなんとか収入を得て暮らすこれからの暮らし方」を示しているのだと思っていた。
そうしたら、もっと前向きな生き方を示しているというのが分かった。
「X」というのに、塩見さんは、「天職」「ミッション」という言葉を当てはめている。そして、ワークショップ(受講生の自己紹介*)では、①好きな場所、活動フィールド、故郷と②大好きなこと、得意なこと、気になるテーマを書かせて発表させた。
「X」は、稼ぎになるものだが、それは、嫌なことをやるのではなく、お金は少なくとも、せっかく生きているならやりたいこと、やると楽しいこと、一番大切と思うこと・・・などを表しているらしい。
稼ぎが少なければ(持続可能性)を考えれば、暮らしを小さくしていけばよい。
そして、綾部の高齢の女性の事例を挙げてお話された。彼女は、夫が亡くなり、広い家に住んでいたが、そこに、若い人にやってきてもらってにぎやかにしたいというので、農家民宿を始められたという。
家はある、田舎なので布団もあるというのでコストは、かからない。彼女は、人生経験があり、かつ聞き上手なので、若い子が泊まりに来て、いろいろなことを質問されたり、相談されるようになり、農家民宿はにぎわったという。
この例のように、農家民宿の主は、彼女にとって「天職」だったと言える。
人は気が付かないが、なにかしら、それぞれ得意なことがあり、それが人を助けたり、励ましたりする。メーテルリンクの青い鳥のように、遠くにある「やりたいこと」ではなく、その人の「天職やミッション」は、実は備わっていたり、身近にある。生物多様性と同じく、使命多様性があるという。
ちなみに、「農」は、身の丈に合ったやり方をすればよくて、鉢植え1本からでも良いし、ベランダ菜園でもよいし、市民農園を借りるでも良いとのことだ。
塩見さんは、「半農半X」という考え方を京都府の綾部で実践しているが、こうしたコンセプトを日本中に、世界中に広めたいと願っている。
だから、この言葉や考え方を独り占めしようとか、これで儲けようとは思っていないで、広めて欲しいと思っている。
台湾でも翻訳が出て、中国でも出版された。この考え方が高成長している中国で受け入れられるのかと思ったら、生き方というよりも、食の安全というようなことから、知的な人たちがこうした暮らしを求めるようになっているという。
ヨーロッパでは、すでに、休日には、貸農園で過ごす暮らしが一般化している。
綾部の事例88を集めた本も出したが、これは、東京23区なら23冊出ればよいと思っているし、中国なら、33区分出来るのではないかと予感しているという。
*自己紹介をすれば戦争はないはず・・との考え方から、全員に自己紹介をさせた。確かに、昔の武士は、名乗り合って1対1で戦ったけど、今の戦争は、一人ひとりの顔が見えない。
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