世田谷まちづくりセンター(現在の一般財団法人世田谷トラストまちづくり)の過去のプロジェクトについては、前ブログの一覧表に緑色でタイトルのみ書いているが、ここに、少し詳細を記しておきたい。これは、HPを見れば出ていることだが、自分の覚書といった位置づけ。関連地域住民だけでなく、小学校の参加も得て実施していたり、その後の公園管理等も住民が実施する体制が生まれている。
◆公園や公共施設づくりへの住民参加支援
●「ねこじゃらし公園」の計画 【1991年度】
ワークショップによる公園づくりの先駆けプロジェクト。区、設計者、地元及び地域NPOとの協働で、ワークショップを企画運営。公園整備後の管理・運営に携わる「グループねこじゃらし」の発足につながる。
●「北沢川緑道の水辺再生事業」の計画・設計【1994-2002年度】
北沢川緑道の水辺再生事業について、地元の合意形成をワークショップ開催などにより支援。設計案の見直しなどを経て流れが復活し、区民による維持管理活動もスタート。
●「玉川田園調布デイホーム」の計画 【1995~1997年度】
区内では初の試みとなった、福祉施設整備計画への住民参加プロジェクト。設計者選定以前の段階から住民参加を行い、地域要望をとりまとめた「設計ガイド」を作成。
●「桜丘すみれば自然庭園」の計画・設計 【2000~2003年度】
邸宅跡地の公園緑地化にともない、ワークショップや生態調査隊の活動を企画・実施して、整備プラン策定への住民参加を支援。インタープリターが常駐する区内唯一の緑地としての開園と、その運営に携わる「すみればネット」の活動につながる。
●「三宿の森緑地」の計画・基本設計 【2001~2003年度】
地元要望を受け、国の施設跡地に計画された緑地。その整備プランの策定にあたり、近隣住民や小学校の参加を支援。公園整備後の管理・運営に携わる「三宿の森・緑グループ」の発足につながる。
●「駒沢小学校改築」への子どもワークショップ 【2002~2003年度】
小学校改築に伴い、児童の声を外構計画に反映するためのワークショップを運営。樹木のリサイクルなどの活動を、「駒っこチャレンジ工房」として実施。
●「給田小学校の改築」への子どもワークショップ 【2003~2007年度】
小学校改築に伴い、児童のアイデアを整備プランに反映するためのワークショップを運営。学校や教育委員会と連携し、総合学習の授業を活用して9つの提案がまとめられた。
●「烏山小学校の校庭芝生化」の計画・管理 【2004~2008年度】
区内で初の試みとなった、校庭芝生化のプロジェクト。芝生化された校庭の管理・運用や芝生化の効果調査にあたり、学校と、芝生の専門家や地域活動団体との話し合いの場の運営をサポート。
◆計画や構想検討への住民参加支援
●「区の都市整備方針」の見直し 【1995年度】
区が策定した都市整備方針の見直し「たたき台」に対し、「区民提案セミナー」や「通信講座」を開催し、ワークショップにより「区民の提案」をとりまとめる。
●「エコビレッジ構想」の検討ワークショップ【2000~2002年度】
世田谷の自然環境を魅力的に活かす活動や仕組みを住民参加で考え、実験プロジェクトを区民と連携して実施。「成城三丁目里山づくり」の活動がスタートする発端となる。
●「国分寺崖線の魅力発見・向上プロジェクト」の計画 【2005~2006年度】
国分寺崖線の魅力を再発見し、その魅力を広めるためのアイデアを住民参加で検討。ガイドマップの作成や広報誌の発行、FMせたがやの活用などにつながる。
●「街づくり条例フォーラム」の運営 【2009年度】
区の街づくり条例の見直しにあたり、区民と区職員による検討の場を運営し、「区民と考える街づくりフォーラムからの見直し提案」の作成をサポート。
◆啓発事業
●まちづくりコンクール 【1991~1996年度】
子どもから大人までを対象にし、自分のまちの「宝もの」を絵地図等に表現してもらうコンクールを実施。まちづくりを進める上で大切なことを、みんなで発見・共有しあう。
●親子シティ・アドベンチャー 【1996~1997年度】
身近なまちの環境を、親子で楽しみながら再発見するプログラムを実施。対象となったのは、烏山寺町、用賀、太子堂、多摩川、国分寺崖線など。
●世田谷を知ろう!「ジュニア・自然クラブ」 【1997~2007年度】
小学生を対象に、世田谷の多摩川や国分寺崖線を中心とした自然環境の中で、動植物と楽しく関わりながら、身近な自然への一人ひとりの興味や関心、こだわりを育てていく環境教育プログラム。
●中高生による「まちのおもしろ情報誌」づくり【1999~2002年度】
区内の中高生に、まちの雑誌づくりへの参加を呼びかけ、まちのことを考えてもらった啓発事業。「Teen’s 編集部」として「せたがやのブツギリ」などの冊子を編集・発行。
●こちら世田谷暮らし研究所 【2004年度】
20~35歳の若者を参加対象に、地域と関わりをもつ暮らし方や生き方について考えるワークショップを開催。参加者の自主企画、「こちセタ・カフェ」の実施につながる。
●「地域共生のいえ」シンポジウム【2006年度】
「地域に家をひらくこと」や「地域で共に生きること」をテーマに、全国や区内の実践事例を紹介し、これらの活動の現代地域社会における意義を考えるシンポジウムを開催。
●「子ども・若者が提案する「エコシティ世田谷コンクール」 【2008年度】
子どもや若者を対象に、世田谷を環境にやさしい都市にするためのアイデアコンクールを実施。昭和女子大学の協力を得て、作品展示会と公開審査会を開催。
◆企業との連携
●「世田谷線の車窓からアイデアコンクール」 【2003年度】
東急電鉄株式会社と連携し、東急世田谷線沿線の緑化アイデアを、区民から募るコンクールをて開催。100点以上のアイデアが集まる。
◆区民参加による環境調査
●世田谷のツバメ営巣調査 【1997~2001年度】
野鳥ボランティアを中心に、区全域で実施。区民へ呼びかけ5年間でのべ2500人と11団体が参加した。寄せられた情報を全て同ボランティアが現地確認や追跡調査等を行った。区内で年間約300巣確認され、その傾向と推移が明らかに。本調査の報告書も発行している。
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