Aquascooter Maintenance for Spearfishing アクアスクーターで魚突き 全76回

使いこなそう、アクアスクーター整備ノートby KosakaNatsuki

**全76回で終了済み**

Blog第69回 スーパーマグナム分解整備後の使用結果 Usage after Overhaul=小坂夏樹=

2018年03月19日 | マニュアル
遠征先では好調だった

オーバーホール済みのスーパーマグナムを10日間の離島遠征で使用した。その間の実使用は6日で、純運転時間は10時間程度だろう。その間使用の燃料は計10リットルだった。
調子は非常に良く、水中でも一発始動が普通なのだが、銛を引き過ぎて「銛肩・銛腕」が疲れて来ると、力が落ちて3度目にやっと始動することが増える。


マフラの洗浄
今回は毎日バケツの水中に数時間漬けて海水塩分の結晶化を阻止しようとした。そして最終日はタンクに残った混合燃料を排気ホースから注入して、マフラ内をかなりしつこくガシャガシャと濯いだ。それを排出すると、灰色のさらさらした排液となり、予想外に汚れていない感じだ。全速で長距離移動することが多かったので、排液が放出され易かったのだろう。



帰宅後の簡易点検
分解整備をした本機の使用前後の変化を詳細に検討できる良い機会だが、長期遠征による体力消耗が激しく、高齢スキッパー/突きん坊としては簡単な点検でお茶を濁すこととした。

プラグ
帰宅後に先ず点火プラグを見ると、遠征前より白くきれいな碍子になっているようだ。同じ離島へのこれまでの遠征では、碍子部は常に汚れていたが、今回は特に上記の如く高速運転が多くてプラグがよく焼け、炭素分が焼切れたと想像する。BP4をより焼け形のBP2級に替えていることも寄与していると感じる。


ただ、このプラグのネジ部には根元までカーボンが沢山付着している。締付が不十分で燃焼ガスが漏れ気味だったのだろうか。それとも単純に長時間使用の結果か? 何度も脱着を繰り返し、金属ガスケットの潰れが大きいことは影響しないのか、などと疑問もある。


排気とマフラ残滓
始動してみると、排気ホースからは排気だけで、30秒ほど空ぶかしを続けても排液などは出て来ず、マフラ内が綺麗なことを窺わせる。 現地でのマフラ洗浄が効いたことは確かだ。

しかし、では、以前にも観察した、マフラ内を貫通しているマフラ固定ネジの汚れ具合はどうか。抜き取ってみるとかなりの残滓が付着してきた。



本体を立てて置いても固定ネジの孔から残滓が流れ出ることはないが、残滓を拭き取ったボルトをまた挿込んで抜いてみると、ネジ部付近にかなりの残滓が付着して来る。



この感じだと、内部にはまだまだかなりの量の粘度の高い残滓が付着していると想像できる。現地での洗浄が不十分だったようだ。近い内再度洗浄してみる気はある。
また、マフラをばらして内部を観察するのも興味あるが、面倒なので次回遠征終りまではこのまま放置する気だ。

現在のところの最大関心事はプロペラシャフトの水密性であり、シャフト周りのグリスが水の混入で乳化しているかどうかを点検したい。しかしそれこそ分解作業が大変なので、やはりこれも先送りだ。
以上


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