秋葉原の街頭演説を見てドン引きした方々は、改めて日の丸君が代強制の意味を考えてみて欲しい
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秋葉原の街頭演説を見てドン引きした方々は、改めて日の丸君が代強制の意味を考えてみて欲しい
http://buzzap.jp/news/20161106-god-save-the-queen-bbc/より転載
イギリスの公共放送はひと味違うようです。詳細は以下から。
「政府が『右』といったものを『左』と言う訳にはいかない」と籾井勝人会長が明言するなど、極めて政府寄りの「報道」を恥ずかしげもなく行う日本の公共放送、NHK。しかしイギリスの公共放送であるBBCはパンクな気骨に溢れていました。
イギリスのEU離脱に賛成した政治家のひとりである保守党のAndrew Rosindell下院議員は時期尚早動議で「BBC1が毎日の放送終了時に国歌の『God Save the Queen』を流すべきだ」と発議しました。これは1997年まで行われていた伝統で、イギリスのEU離脱と女王陛下の90歳の誕生日を祝うために復活させようというもの。
Andrew Rosindell下院議員は「これはかつて行われていた伝統で、今こそ復活させるべき時だ。EU離脱に引き続き、イギリスを取り戻すというメッセージを発し、女王陛下の90歳の誕生日への捧げ物にしようぞ」とテレグラフ紙に熱く語っていました。
これに対し、BBC Newsnightは「私たちはBBC1じゃないけれど、喜んでそのお願いを聞き入れましょう」とキャスターが語り、「God Save the Queen」を流します。必見の動画は以下から。
God Save The Queen playout – BBC Newsnight – YouTube
ということで、ど真ん中直球のパンクな返礼を見せつけてくれました。セックスピストルズの「God Save the Queen」はこちらのサイトが歌詞を国歌と比較していますが、ピストルズの楽曲はイギリスのエスタブリッシュメントと呼ばれる支配階級を痛烈に批判するもの。
ピストルズは1977年、エリザベス女王在位25周年祝典の日にテムズ川のボートでゲリラライヴを行い、その際にこの曲を歌って逮捕されており、彼らの「God Save the Queen」は当時BBCによって日中は放送禁止の措置を取られています。そのBBCが敢えてこの曲を使って保守政治家の要求に返礼してみせるというこの事態そのものがもう、この上なくパンクです。
この対応についてはBBC Newsnightの公式ツイッターアカウントもツイートし、2日ほどで1万を超えるリツイートを叩き出しています。
これは日本で言えば、右翼政治家に放送終了時に君が代を流せと言われた報道局が(NHKは昭和27年から流し続けていますが…)こちらのヴァージョンを流すようなもの。
Kiyoshiro Imawano – Kimigayo ~ 忌野清志郎 – 君が代 – YouTube
政治家の要求にしっかりと中指を立てて自らの存在意義を示せる気骨のある報道機関は現代の日本にどれほど残っているのでしょうか?もちろん大本営発表の追随や日和見の両論併記に終始するのであれば報道の名に値しないことは言うまでもありません。
BBC News Plays Sex Pistols’ “God Save the Queen” to Mock Pro-Brexit Politician _ Pitchfork
(Photo by c.art)
オバマ大統領、国歌斉唱しない選手を擁護 「民主主義ってこういうこと」
言葉考。
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アメリカのフットボールNFLのコリン・キャパニック選手が...
米国内の人種差別に抗議するため国歌演奏時の起立を拒否して
賛否両論となっている問題で、
オバマ米大統領は5日、
『彼は憲法で認められたら権利の元自らの意見を表明したまでです。』と擁護した。
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右翼団体『一水会』鈴木邦夫氏の言葉を思いだす。
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『しかし、不思議だね。
国旗・国歌が法制化された時「これは強制するものではありません」と政府や(当時の)文部省は言っていた。
つまり、
「日本の旗は日の丸ですよ。日本の歌は君が代ですよ」と確認するだけだ、と言っていた。
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しかし、法律を作ると、急にそれを拡大解釈しようとする人が出る。
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「じゃあ、
国旗・国歌にふさわしい扱いをしよう」
「じゃあ、
公立の中学・高校では生徒に歌わせよう」となる。
さらには、
「全員で歌った方がいい」となる。
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全員が立ち上がり、全員が口を開けて歌う。そこに「統一美」を感じるんでしょうな。
また、それが「愛国心」だと錯覚する。いかんですな。
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さらに、「歌わない人間は困る」「処分しろ」という発想になる。
いやいや立っても「歌ってないじゃないか」と責める人がいる。
「あら探し」が始まる。
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都内の高校で本当にあった話で、「実際に口を開けて歌っているかどうか」
を写真に撮って歩いている人間がいるという。
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教育委員会や保守派の議員だ。やだね。法律ができるとこんな人間が出てくる。
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でも、写真を撮っている人間は少なくとも歌っていない。
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じゃあ、
そいつが一番「君が代」を侮辱している「国賊」だよ。違いますかね。
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さらに
「口を開いて、 歌っているフリだけしている人間がいる。
だから、
本当に声を出しているかどうかを調べよう」という人もいる。つまり、音声を計るわけだ。
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いやだね。よくこんなことを考えつくもんだ。
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これじゃあ、君が代がかわいそうだ。ただ「強制」の道具にされているだけだ。
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左翼教師や「内心の自由」を持った教師を苛(いじ)めるための道具にされている。
「国歌」として大事にされていない。尊重されていない。
まるで「拷問の道具」だよ。「踏み絵」だよ。
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それに「何でもいいから歌え!」と言っているだけだ。
いや
「何でもいいから」なんて言っていない、と「強制派」の人は言うかもしれない。
しかし、違う。
「君が代」を
今まで5000回は歌ってきた私が言うのだから間違いない。』
(鈴木邦夫『愛国者の座標軸』より)
国歌斉唱を拒否したアスリートを軍人たちが支持するツイート。その理由は?
「わたしが戦うのは、国民の自由を守るため。国歌のためじゃない。」
posted on 2016/09/02 05:00
キャパニック選手の起立拒否は激しい賛否の議論を巻き起こした。中でも批判する人たちの多くが持ち出したロジックがこれ。「国のために軍役につき、命を捧げる人たちへの侮辱だ」
そうなのか?
「#キャパニックを支持する軍人たち(#VeteransForKaepernick)」というハッシュタグで、選手への理解を示すツイートが次々と投稿されている。
「5年兵役につきました。あなたを支持します。座ろうが、立とうが、あなたの権利を行使してください!」
Dionna Bratcher@DionnaBratcher 2016年8月30日
こんな風刺画も1万回以上リツイートされた。選手の後ろで「立てよ!! お前が起立する権利のために死んだ人たちがいるんだ」と怒る人々。一方、右側の亡くなった軍人がつぶやく。「彼が座ったり、立ったりできる権利のために死んだんだ」
Michele Norris認証済みアカウント @michele_norris 2016年8月31日
Rosie Edmond@TheRosieEdmond 2016年8月31日
「憲法を掲げ、守るために、ジェット機で10年飛んできた。国旗や国歌を守るためじゃない」
Shaun Neal@ShaunGNeal 2016年8月31日
http://www.labornetjp.org/news/2016/0602nezuより転載
根津公子
*最高裁決定のボードを持つ根津さん(右)。近藤順一さん(左)と南多摩中高一貫校でチラシまき(6月2日朝)
「君が代」不起立で東京都教委から処分され続けた根津公子です。「君が代」処分取り消しのビックニュースです!
昨年5月28日、東京高裁(須藤典明裁判長)は2007年「君が代」不起立停職6月処分取り消しと損害賠償を求めた事件で、根津・停職6月処分の取り消しと河原井さん・根津の損賠(各10万円)を認める判決を出しました。河原井さんの停職3か月処分については地裁で処分取り消し。都は上告せず。
敗訴した都は、根津・停職6月処分と2人の損賠について、上告及び上告受理申し立てをしていましたが、最高裁第3小法廷は、5月31日付で都の「上告を棄却」し、「上告審として受理しない」ことを「裁判官全員一致の意見で決定した」との「決定」を出しました。 今日(6月1日)、その決定が届きました。
2012年1月16日最高裁判決は「職務命令は違法とは言えない」として戒告を容認しましたが、「戒告を超える重い処分は違法」とし、根津を除くすべての人たちの減給以上の処分を取り消しました。
「過去の処分歴」「不起立前後の態度等」(2つを一緒にして「過去の処分歴等」という)がある場合は「戒告を超える重い処分」も可とし、根津の停職3月処分を取り消しませんでした。これに倣って、これ以降の裁判は、どれも同じ判決が続き、私だけは敗訴し続けました。
*高裁勝訴を喜ぶ根津さんと河原井さん(2015年5月28日)
しかし、昨年の須藤判決は、根津について、2006年処分から2007年処分に至るまでの間に処分を加重する新たな個別具体的な事情はないとして、停職6月処分を取り消しました。何度も同一の「過去の処分歴」を使うべきではないということばはありませんでしたが、「過去に同様の行為が行われた際に停職処分がされていたとしても、懲戒権者において当然に前の停職処分よりも長期の停職期間を選択してよいということにはならない」「処分の加重を必要とするような特段の事情が認められるか否かという点に加えて、停職処分を過重することによって根津が受けることになる具体的な不利益の内容も十分勘案して、慎重に検討することが必要」と判じ、同一の「過去の処分歴」を使っての機械的累積過重処分を断罪しました。
「停職6月処分を科すことは、…根津がさらに同種の不起立行為を行った場合に残されている懲戒処分は免職だけであって、次は地方公務員である教員としての身分を失う恐れがあるとの警告を与えることとなり、その影響は、単に期間が倍になったという量的な問題にとどまるものではなく、身分喪失の可能性という著しい質的な違いを根津に対して意識させざるを得ないものであって、極めて大きな心理的圧力を加える」と、停職6月の意味することを明示したうえで、「自己の歴史観や世界観を含む思想等により忠実であろうとする教員にとっては、自らの思想や心情を捨てるか、それとも教職員としての身分を捨てるかの二者択一の選択を迫られることとなり、…日本国憲法が保障している個人としての思想及び良心の自由に対する実質的な侵害につながる」と判じました。憲法19条の実質的侵害に踏み込んだ判決でした。
また、損賠については、「停職期間中は授業をすることができず、児童生徒との信頼関係の維持にも悪影響が生じ、精神的な苦痛を受けるだけでなく、職場復帰後も信頼関係の再構築等で精神的な苦痛を受けるものと認められ、そのような苦痛は、本件処分の取り消しによって回復される財産的な損害の補てんをもっては十分ではない」とし、都に損害賠償金の支払いを命じたのです。
都の上告を最高裁が棄却し、須藤判決が確定して本当にうれしいです。昨年の須藤判決が出されたときにも思いましたが、生きているうちに、しかもこんなに早くに勝訴判決を手にするとは思いもしなかったことです。勝訴判決を手にできたのは、大勢の方が支援して下さったおかげです。皆さん、ありがとうございました。
この判決確定で最もうれしいのは、「君が代」不起立で停職6月以上の処分が不可となったことです。都教委は「君が代」不起立者を分限免職に持っていこうとも考えてきた向きがありますが、それも行うことはできなくなりました。
大阪府教委は2回目の不起立をした教員に「次に職務命令違反を行えば免職もあり得る」と記した「警告書」を渡しましたが、判決は「警告を与えることは」だめだと判じています。「同一の職務命令違反3回で免職」(府条例)は破たんしたも同じです。その点で、実に安堵しました。
私どもの裁判はあと2件(2008年事件、2009年事件)が地裁にかかっています。引き続きご支援くださいますようお願いします。
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