出逢いには、必ず別れがある。
思い出深い信徒さんが何人もいらした。
現職の頃、お祓いで家に定期的にお伺いしていた。
年に一回の所と三回の所。
帰山時刻を申告して、時間通りに戻らなければならない。
こんなのは当たり前。
繁忙期の多い時には一日10件をこなす。
各家庭にも予め訪問時間を伝えておく。
10分でも遅れるとお寺に電話が入り、まだ着かないんですがと言われてしまう。
遅れる事は殆ど無いが。
毎日の報告義務で、遅れた場合に理由を聞かれる。
お祓いの所要時間は1時間。
お宅に着く時間から、次のお宅に伺うまで。
お供えは野菜類、果物類、鯛、酒、米、塩と揃えて頂く。
読経から参列家族の身体を祓い、屋内全部を祓い、供物を埋設、屋外周を祓う。
これでおおよそ30~40分、屋内に戻り信徒さんのお話を伺う。
ここで黙って帰る訳にはいかない。
新人さんが黙って帰って不評になった事があった。
皆さんお変わり有りませんか等と、話を振ってみる。
質問を受ける事があるが、内容はそれぞれ。
いい加減な事は言えない。
鑑定事になる様な案件は、お寺にお越し頂く様に案内する。
経験を必要とするが、一人前になるにはやってみるしかないようだ。
石の上にも三年、やはり頑張っても三年は掛かるだろうか。